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メディカル・データ・ビジョン<3902>アドホック調査サービスが急増

2015/5/7 10:14 FISCO
*10:14JST メディカル・データ・ビジョン<3902>アドホック調査サービスが急増 ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』4月23日放送において、メディカル・データ・ビジョン<3902>を取り上げている。主な内容は以下の通り。 ■会社概要 03年に設立、昨年12月に東証マザーズへ新規上場した。医療や健康分野のICT化を推進し、情報の高度活用を図ることで、生活者のメリット創出に貢献することを目指している。富士フイルムHD<4901>が筆頭株主となっているほか、メディパルHD<7459>など医療関連業界の大手企業が同社の大株主に名を連ねている。事業内容は、各種システムの提供を通じて医療・健康データを蓄積する「データネットワークサービス」と、蓄積したデータを活用する「データ利活用サービス」に大きく分かれている。 ■事業内容 (1)データネットワークサービス DPC分析ベンチマークシステム「EVE」や、病院向け経営支援システム「Medical Code」などのソフトウェア販売やその後のメンテナンスサービスなどを提供しており、売上高の62.2%(14年12月期実績)を占めている。 同社が飛躍するきっかけとなったのが、03年に厚生労働省が導入した医療費の定額支払い制度であるDPC(Diagnosis Procedure Combination)制度だ。この制度ができる以前は、全ての診療行為ごとに出来高で報酬が支払われてきたが、DPC制度が導入されることで、部分的な出来高と定額払いを組み合わせた報酬が支払われる仕組みに変わった。DPC対象病院は、同制度下での経営インパクトや自院の診療内容を分析する必要があったため、これらを簡便に分析できる同社の「EVE」の需要が高まった。14年末時点で1,585のDPC対象病院の42.4%に導入されるまでとなり、同分野で圧倒的No.1の地位を築いている。 また、その後に提供を開始した、原価計算をはじめとする病院全体の経営分析が可能な「Medical Code」は、14年末時点で131病院への導入が完了している。ここまで導入数を増やせた理由としては、顧客向けのセミナーや勉強会などを通じて医療機関の成功事例を共有するなど、アフターメンテナンスに力を入れたことが大きい。 (2)データ利活用サービス 「データネットワークサービス」を基盤に、同社が次に開始したのが「データ利活用サービス」で、売上高の37.8%を占める。データ利活用サービスの大きな強みは、15年3月末時点で186病院、974万人規模となっている大規模診療データベースを保有している点である。このデータベースができたことにより、製薬関連会社製薬メーカー及び卸売会社の出荷データだけではなく、実際の診療現場の薬剤処方実態が分析できるようになった。国は、医薬品の副作用が発生した時に備えて、11年度から3年間で官民合わせて総額約20億円をかけ、1,000万人規模の医療データベースの作成に取り組んだが、いまだ実現に至っていない。それに対して一民間企業である同社のデータベースは、15年度中に1,000万人規模に到達する見込みだ。 ■業績動向 14年12月期の業績は、売上高が前期比27.5%増の19.50億円、経常利益が同18.1%増の2.48億円だった。好調なパッケージソフトの販売を反映してデータネットワークサービスが15.2%伸びた。また、データ利活用サービスは、特定の要望に沿った詳細な分析を提供するアドホック調査サービスが72.5%増と急増したことから、54.8%の大幅な増収となった。 15年12月期の業績については、売上高が前期比34.4%増の26.22億円、経常利益が同5.5%増の2.62億円と予想されている。リアルタイム性が高く、より広範囲の診療データを取得できるよう、電子カルテソリューション分野に参入する。15年12月期中に3病院で試験導入したのち、広域の拡販を展開する。診療所向けのシステムである「カルテビジョン」は、アライアンスにより20診療所に導入したのち、広域展開する計画だ。15年12月期及び16年12月期は、これらの新規事業の投資フェーズに当たり、増益率が抑えられる。17年12月期以降は、これら事業が軌道に乗り、投資回収フェーズに入ることから、同社の事業の規模と質は新たなステージに入ると予想される。 ■株価動向 昨年12月16日の上場時には公開価格の約2.4倍となる12220円で初値を付け、翌日には一時16400円まで上昇する場面があった。上場時の高騰の反動でその後調整が続いたが、3月11日安値5250円で目先ボトムを形成し、足元ではリバウンド基調が強まっている。週足で見ると、ボトム形成するまで陰線が連続する形で調整が続いていたが、直近では4週連続で陽線が続いており、押し目買い意欲の強さが窺える。当面は節目の10000円がターゲットとして意識されるだろう。 ラジオNIKKEI マーケットプレス 『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送 《TM》
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