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ティー・ワイ・オー Research Memo(1):ワンストップソリューションを武器に業績を順調に拡大

2015/4/10 16:32 FISCO
*16:34JST ティー・ワイ・オー Research Memo(1):ワンストップソリューションを武器に業績を順調に拡大 ティー・ワイ・オー<4358>は、TV-CMの企画・制作をはじめ、ブランディングやWebを中心としたデジタル広告、スマートフォンアプリなどあらゆる広告コンテンツの企画・制作を手掛けているクリエイティブエージェンシー。好調な受注環境が続くなか、消費者の印象に残る数々のCM制作を手掛けてきたクリエイティブ力と幅広い広告の制作に対応するワンストップソリューションを武器として業績を順調に拡大している。 同社は2014年7月期を初年度とした中期経営計画を進めている。広告代理店取引の継続強化に加えて、広告主直接取引の躍進、海外事業の新規展開によって、2017年7月期の売上高40,000百万円、営業利益2,700百万円を目標としており、3年間の平均成長率では売上高が年率14.6%、営業利益が同16.4%と高い伸びを見込んでいる。特に、成長分野と位置付けている広告主直接取引は、従来のTV-CM制作やWeb制作における優位性や顧客接点を活かしながら、あらゆる広告制作市場をターゲットとして同社グループの成長に取り込んでいく戦略である。また、ASEAN及びインドを中心とした海外展開も戦略的M&Aの実現に向けて本格的な準備を進めており、2015年3月には海外事業の統括管理会社をシンガポールに設立している。2015年7月にはアジアにおける戦略的M&Aの第1段階として、インドネシアに合弁会社(PT TYO FIRST EDITION)を立上げ、インドネシアの国内資本系では最大規模の広告会社(The First Edition)から事業を継承して活動をスタートさせる予定である。 2015年7月期の第2四半期累計(2014年8月-2015年1月)は、売上高が前年同期比7.2%増の12,596百万円、営業利益が同12.0%増の721百万円と増収増益となった。好調な受注環境を背景に、広告事業における広告代理店取引及び広告主直接取引がともに順調に拡大したことに加えて、映像関連事業も大きく伸長した。 2015年7月期業績予想について同社は、期初予想を据え置いており、売上高が前期比7.3%増の28,500百万円、営業利益が同8.0%増の1,850百万円、経常利益が同12.6%増の1,700百万円と過去最高の営業利益、経常利益を更新する見通しである。弊社では、2015年7月期第2四半期決算や受注残のほか、上期からの期ずれ分を含めた下期偏重の案件状況等を勘案し、同社計画の達成は可能であると判断している。また、海外での戦略的M&Aについては、本格的な業績貢献は来期以降になるものと想定される。 同社は、今後3年間において、海外のほか、国内においても事業成長を加速させるM&Aを積極的に行う方針としており、広告主直接取引の拡大につながるPRやセールスプロモーションを始めとした一定規模以上の企業を対象に検討を進めている。また、2015年3月には民事再生手続き中のスカイマーク(株)に対するブランド再生支援を決定した。まずは無償でのサービス提供となるが、同社のブランディング(ブランド設計及びコミュニケーション戦略の上流領域)における実力を知らしめる絶好の機会であり、営業面での先行投資的な効果に狙いがあるとみられる。弊社では、目標とする高い成長性の実現に向けて、同社戦略の進捗に注目していきたい。 ■Check Point ・営業力やクリエイティブ力に強み、広告主との直接取引で独自路線 ・2015年7月期上期は、増収増益決算で着地 ・財務基盤の強化により、株主への還元を重視する方針 ・当初計画より1年前倒しで、アジアにおける戦略的M&Aの実施へ (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《FA》
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広告の企画・制作を手掛けるクリエイティブエージェンシー。TVCMを中心にデジタル分野やスマホアプリも。16.7期はインドネシア不振が響く。17.7期は需要堅調を見込む。17年1月にアオイプロと経営統合。 記:2016/12/05