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TOKAIHD Research Memo(1):新中計の初年度は着実に進捗、利益は3Qまで計画を上回る

2015/3/13 18:38 FISCO
*18:38JST TOKAIHD Research Memo(1):新中計の初年度は着実に進捗、利益は3Qまで計画を上回る TOKAIホールディングス<3167>は、静岡県を地盤にLPガスを中心とした「エネルギー・住生活関連事業」と「情報通信事業」を展開する。「Total Life Concierge」(暮らしの総合サービス)構想を掲げ、2015年3月期より新中期3ヶ年計画「Innovation Plan 2016“Growing”」をスタートした。最終年度となる2017年3月期に、売上高2,095億円、営業利益126億円の達成を目指していく。 2015年3月期第3四半期累計(2014年4月-12月期)の連結業績は、売上高で前年同期比2.3%増の135,981百万円、営業利益で同52.3%増の4,866百万円となった。売上高はほぼ会社計画どおりの進捗だったが、利益は1割強程度上回った模様だ。要因としては、LPガス事業で販売数量が堅調に推移したことや業務効率の改善が想定以上に進んだこと、そして、情報通信事業やアクア事業などもそれぞれ計画を上回ったことが挙げられる。グループ全体の顧客件数はアクア事業やブロードバンド事業を中心に、12月末時点で2,540千件(前年同期比30千件増)と着実に増加し、また、お客様満足度の向上を目指して開始した「TLC会員サービス」の会員数も378千件と全体の14.9%まで上昇した。 2015年3月期業績は、売上高で前期比4.2%増の196,900百万円、営業利益で同20.0%増の8,870百万円と、前回予想を据え置いた。利益を据え置いた理由としては、第4四半期にブロードバンド事業及びCATV事業において、NTT光回線とのセット販売を新たに開始しており、顧客獲得費用の増加が見込まれること、また、LPガス事業で仕入価格下落による販売価格の値下げや、期末在庫評価の見直しに伴う利益減が見込まれることによる。ただ、会社利益計画は達成可能と弊社ではみている。 新中期経営計画の達成に向け、「リテール顧客の囲い込みと複数取引の推進」「電力販売への新規参入によるTLCの実現」を重要戦略として掲げている。前者のうち、複数サービス取引に関しては、新たなポイント還元制度「TOKAI Smart Plus」を導入することによって、その動きを加速化していきたい考えで、現在、早期開始に向けた検討を進めている。また、後者のうち、電力販売に関しても2016年度の自由化に向けて、社内のマーケティング体制強化を図るため、新たにマーケティング専門の子会社となる「(株)TOKAIホームガス」を2015年4月に設立する。 ■Check Point ・有利子負債の削減傾向が続き、財務体質は着実に改善 ・アクア事業の損益改善や全社的な販管費抑制で通期利益達成へ ・営業体制強化のためマーケティング子会社を設立 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《FA》
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時価総額 128,785百万円
静岡県地盤にLPガスを中心とするエネルギー・住生活関連事業、情報通信事業を展開する総合生活インフラ企業。LPガスの顧客件数は業界3位。情報通信部門の法人向け事業はキャリアサービス、クラウドサービスが順調。 記:2024/06/13