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三機工業 Research Memo(7):今期は増収増益予想、受注環境は悪くない

2015/3/9 16:51 FISCO
*16:53JST 三機工業 Research Memo(7):今期は増収増益予想、受注環境は悪くない ■業績動向 (2)2015年3月期の業績予想 三機工業<1961>の2015年3月期の業績は、売上高180,000百万円(前年比5.0%増)、営業利益3,200百万円(同13.6%増)、経常利益3,500百万円(同11.3%増)、当期純利益2,200百万円(同24.8%増)が予想されている。また受注高は175,000百万円(同4.0%増)、繰越工事高は103,219百万円(同4.6%減)、売上総利益は18,800百万円(同2.0%増)、売上総利益率は10.4%(前年10.7%)が見込まれている。 上半期の結果は期初予想を下回ったが、以前に受注した工事に対する工事損失引当金を積み増したことが主因であり、受注環境は決して悪くなかった。そのため会社側では、期中受注・期中完工などによって通期では期初予想を達成するよう取組んでいくと述べていたが、既述のように第3四半期の業績は好調であり既に前年同期の状況を上回っていることから、この通期目標を達成する可能性は高そうだ。引き続きこの目標を達成するために、以下のような施策を実行していく方針だ。 ●営業力の強化 ・部門横断的な組織連携を強化して、医療・医薬・学校を中心に総合エンジニアリングを活かした提案営業を推進していく。 ・利益重視を維持しつつ適正規模の受注を確保していく。 ●利益確保の徹底 ・工事進捗管理を徹底し、工程遅れを防ぎながら売上高を確保。一方で高品質を維持しながらコストダウンに努め、利益改善に取り組む。 ・全国協力会連絡会を開催する等、地域協力会社との連携を密にして、施工体制を強化する。 ・中小型案件の受注拡大を図り、期中受注・期中売上を確保していく。 ●不動産事業の再構築 ・2013年3月期中にテナントが退去した大型賃貸物件(神奈川県大和市、現在テナント未入居)については、有効活用に向けて社内・社外を含めて引き続き検討中。 ・その他賃貸物件は、老朽化などに対応して設備リニューアルによる付加価値の向上を目指す。 ●技術開発力 ・総合エンジニアリング力を活かした部門横断型の独自技術を開発し、事業領域・受注機会を拡大する。例えば、食品工場向けに空調と搬送の技術を融合させた「チルドフードコンベア」の受注を狙う。 ●現場力 ・施工品質の向上と技術力継承のために、優秀職長制度(三機スーパーマイスター制度)を導入する。これはグループの協力会社で、高度な施工技術を有し、施工物件の品質向上に大いに寄与したと認められる職長を表彰する制度。 ●コンプライアンスの強化の再構築 ・独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が発注した北陸新幹線の融雪・消雪基地機械設備工事の入札において、社内調査の結果、独占禁止法違反行為が判明した。 ・この結果、公正取引委員会に課徴金減免制度の適用を申請した。 ・法令違反行為を根絶するため、コンプライアンスの強化を図るとともに、再発防止のために以下のような具体的な施策を実行中である。 □「三機工業グループコンプライアンス宣言」及び「三機工業グループ行動基準」の制定 □「独占禁止法コンプライアンス遵守プログラム」の制定 □企業倫理委員会の開催、全グループ役職員を対象とした特別企業倫理研修の実施及び独占禁止法遵守の誓約書提出 □CSR推進本部を中心として、応札金額決定プロセスの監理等の公共工事コンプライアンス体制の整備 □営業本部の機能と組織の見直し □営業担当者の定期的ローテーション等の実施 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《FA》
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1961 東証プライム
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時価総額 156,877百万円
三井グループの設備工事会社。1925年創立。空気調和設備、防災設備、電気設備等の構築を行う。虎ノ門ヒルズなどで実績。機械システム事業、環境システム事業等も。政策保有株式の縮減進める。コア事業の強化図る。 記:2024/10/06