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フルスピード<2159>訪日インバウンドPR事業に注目

2015/3/5 11:00 FISCO
*11:00JST フルスピード<2159>訪日インバウンドPR事業に注目 ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』2月19日放送において、フルスピード<2159>を取り上げている。主な内容は以下の通り。 ■会社概要 リスティング広告・検索エンジン最適化サービス(SEO)等のインターネット広告代理店事業と、アフィリエイト・サービスやディスプレイ型アドネットワーク(DSP)等のアドネットワーク事業を両輪として事業展開している。 ■事業内容 事業セグメントは、インターネット広告代理店事業、アドネットワーク事業、その他の3つに区分されている。売上高構成では、インターネット広告代理店事業とアドネットワーク事業が2本柱となっている格好だが、足元では注力領域であるアドネットワーク事業の展開が加速している。 (1)インターネット広告代理店事業 インターネット広告代理店事業には、リスティング広告のほか、SEOを中心としたSEM広告ソリューションサービス、アフィリエイト広告、純広告などの売上が含まれている。売上高構成比ではリスティング広告が6割弱を占めており、SEM広告ソリューションが1割強、アフィリエイト広告・他が3割となっている。 (2)アドネットワーク事業 アドネットワーク事業には、子会社のフォーイットで展開しているASP事業と、今後の注力事業であるディスプレイ型アドネットワーク事業がある。ディスプレイ型アドネットワークとは、複数のWebサイトの広告枠を束ね、その広告枠に最適なディスプレイ広告を配信する広告ネットワークを指す。クライアント側(広告主)のDSP(Demand-Side Platform)と媒体側のSSP(Supply-Side Platform)の間で広告枠の入札を瞬時に行い、広告配信が行われるRTB(Real Time Bidding)型のターゲティング広告が最近では急成長している。同社ではディスプレイ型アドネットワークに対応するサービスとして、「AdMatrix(R) DSP」「AdMatrix(R) 3PAS」などを開発、商品化している。 (3)その他 その他の事業としては、情報メディア事業のほかWebサイトやバナー広告の制作など広告代理店事業に付随するサービスが含まれるが、売上高、利益ともに規模は小さく、全体の業績に与える影響は軽微となっている。 ■業績及び足元の動向 2015年4月期の上半期(14年5-10月)業績は、売上高が前年同期比2.0%増の57.59億円、営業利益が同30.0%減の2.23億円だった。インターネット広告代理店事業は、グループにおいて事業拡大を見込むアドネットワーク事業の開発領域にリソースの一部を投下したことにより、売上高は前年同期比4.8%減の35.06億円だった。アドネットワーク事業については、独自開発した新サービス「AdMatrix DSP」を主とするディスプレイ広告などのサービスを提供。また、子会社において、自社開発したアフィリエイトプログラムなどに注力した結果、売上高は同16.3%増の31.88億円だった。 通期見通しについては、売上高が前期比10.6%増の125.00億円、営業利益が同24.3%増の7.50億円とする期初計画を据え置いている。上半期までは計画どおりに進捗しており、第3四半期以降の収益拡大が見込まれている。 直近のトピックスでは、訪日インバウンドPR事業に注目したい。中国No.1動画配信メディア「愛奇芸(アイチーイー)」と訪日インバウンド専門動画PRチャネル(日本旅遊頻道)を共同開発し、サービス提供を開始したと昨年12月に発表している。訪日インバウンド市場の拡大とともに、来店を誘導するPRツールとして企業などからの注目が高まる可能性もあるだろう。 ■中長期的な見通し 現行の中期経営計画では、最終年度となる2016年4月期に連結売上高140億円、営業利益10億円を掲げている。2015年4月期前半までは成長に向けた投資フェーズとして位置付け、後半から成長拡大フェーズへ移行する計画。今後成長が見込まれるアドテクノロジー領域(ディスプレイ広告、ソーシャル・メディア、3PAS)における開発を強化し、クライアント企業にとって最適な広告ソリューションサービスを提供していくことで、高収益体質の事業構造を作り上げていく。 ■株価動向 18日の上昇で上値抵抗となっていた25日線を突破してきており、今度は支持線として意識されつつある。一目均衡表では、昨年の7月以降雲に上値を抑えられる形の調整が続いたものの、今回の反発で雲下限に接近してきており、突破を試す展開となることが期待される。なお、遅行スパンは実線を突破してきており、シグナルは好転しつつある。 ラジオNIKKEI マーケットプレス 『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送 《TM》
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2159 東証スタンダード
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時価総額 8,548百万円
フリービット傘下のネット広告会社。DX、動画、AIへの展開に注力。インターネットマーケティング事業は収益堅調。特損減少。22.4期通期は最終増益。フリービットによるTOBは成立、同社株式は上場廃止予定。 記:2022/07/30