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タナベ経営 Research Memo(9):通期は期初計画を据え置く、利益上乗せ余地も

2015/2/2 19:22 FISCO
*19:22JST タナベ経営 Research Memo(9):通期は期初計画を据え置く、利益上乗せ余地も   ■2015年3月期業績見通し タナベ経営<9644>の2015年3月期の業績は、売上高で前期比4.1%増の7,890百万円、営業利益で同3.2%増の695百万円、経常利益で同2.8%増の730百万円、当期純利益で同42.3%減の450百万円と期初計画を据え置いている。第2四半期までの進捗率をみると、売上高は42.7%、経常利益は45.9%となっているが、季節要因を考えると利益ベースでは若干上乗せの余地があると弊社ではみている。 同社の場合、ビジネス手帳の売上高が第3四半期に集中し、利益ベースでは下期偏重傾向があるためだ。実際、直近2年間の第2四半期までの平均進捗率は、売上高が42.8%であるのに対し、経常利益は35.1%の水準となっている。なお、同社はコンサルティング事業、SP事業の拡大に向けた人員増強を進めるなど人件費の増加を主因に、原価率は前期比で0.3ポイントの上昇を見込んでいる。事業セグメント別の見通しは以下の通り。 ○コンサルティング事業 売上高で前期比1.8%増の3,655百万円、セグメント利益で同3.4%増の850百万円を見込む。チームコンサルティングを推進し、集客力の高い戦略ドメイン&マネジメント研究会を通じて、経営協力サービスの契約数拡大につなげていくほか、増大する事業承継ニーズを取り込むことで、増収増益を継続していく。 ○ネットワーク事業 売上高で前期比1.0%増の375百万円、セグメント利益で同5.6%増の55百万円を見込む。有料会員数に関しては減少傾向に歯止めを掛けたい考えで、地域金融機関など提携先数の拡大による売上増でカバーしていく構図が続く見通し。 なお、同社では提携先となる地域金融機関の顧客である中小・零細企業への直接のコンサルティングサービスは従来行ってこなかったが、今後は金融機関から顧客紹介を受け、コンサルティングサービスを提供していく方針に転換した。ここ数年で、地方を含めて中小企業における事業承継や人材育成などに対するコンサルティングニーズが拡大しているのが背景にある。同社では組織体制など今期中に整備し、2016年3月期から本格的に事業展開していく方針としている。現在、提携先となる地域金融機関の顧客数(間接的にサービスを提供している顧客数)は約7,500社程度あり、潜在的な成長ポテンシャルは大きいと言える。当面は事業承継や人材育成などのコンサルティングが中心となるが、同社ではSP事業において販促支援などのコンサルティングサービスを提供しており、こうした分野での受注獲得も将来的には期待される。 ○SP事業 売上高で前期比6.7%増の3,860百万円、セグメント利益で同35.3%増の80百万円を見込む。SP分野においてプランニングやディレクションなどコンサルティングまで含めた受注案件を増やしていくことで、売上高の拡大とともに収益性の向上を目指していく。なお、ビジネス手帳に関しては前期比横ばい水準を見込んでいる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲) 《FA》
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経営コンサルティング大手。経営戦略の策定から経営機能の実装・実行支援に至るまで経営全般の支援を手掛ける。全ての経営コンサルティング領域で売上堅調。人件費増等を吸収。グローバル戦略コンサルティング機能を強化。 記:2024/07/14