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タカショー Research Memo(3):3Qはホームユース向けの回復遅れが響き、増収減益に

2015/1/19 18:58 FISCO
*18:58JST タカショー Research Memo(3):3Qはホームユース向けの回復遅れが響き、増収減益に ■決算概要 (1)2015年1月期の第3四半期累計決算の概要 タカショー<7590>の2015年1月期の第3四半期累計期間の業績は、売上高が前年同期比1.1%増の14,407百万円、営業利益が同36.3%減の688百万円、経常利益が同30.2%減の742百万円、四半期純利益が同34.2%減の417百万円と増収ながら減益決算となった。 プロユース向けが、主力のエバーアートウッド関連商品や屋外ライト商品が順調に伸長した一方、ホームユース向けが足元で回復しているものの、第2四半期までの業績の落ち込みが響いたことから、全体的にはわずかな増収にとどまった。 利益面では、円安の影響により原価率が上昇したことに加え、将来の成長に向けた先行投資的な営業費用(基幹システムや販促関連等)により営業利益率で4.8%(前年同期は7.6%)に低下した。ただし、先行投資的な営業費用の増加は期初想定の範囲内である。 販売ルート別の業績については以下のとおりである。 プロユース部門は、前期より本格的に参入したエクステリア市場向け商品が順調に伸長している。その中でも、主力のアルミ製人工木(エバーアートウッド)を用いた「アートポート」シリーズや「アートフェンス」シリーズの販売が好調であった。また、今期より販売を開始した景観建材「アートボード」シリーズも順調に立ち上がっている。エバーアートウッドは、情緒性に優れたデザインや豊富なカラーバリエーション、耐久性、施工の容易さに加え、一部のアイテムにおいて変色やはがれに対する5年間の保証などが評価されており、様々なシリーズや単独で使用されることで販売実績を伸ばしている。 もう1つの主力である屋外ライト商品についても、同社独自のローボルトライトを中心に堅調に推移している。その背景として、同社が運営している「エクステリア&ガーデンライティングマイスター制度」の認定者の拡大も働いているようだ。なお、同社のローボルトライトは、電気工事資格を持たない者でも照明施工が安全かつ簡単にでき、ガーデンとエクステリアのあらゆるシーンを美しくライティングできる充実したラインアップを取り揃えているところが高く評価されている。建築家などにより選定され、「優れた建築を生み出すことに貢献しうる、優れた建材・製品」に与えられる、一般社団法人HEAD研究会主催の「第四回 HEADベストセレクション賞」を2014年度に受賞している。また、2015年2月の「タカショープロエクス総合カタログ」発刊に合わせ、既存商品約1,200アイテムの100%LED化を実現した。地球環境に配慮した、高効率で省エネルギーなLEDを使用することにより、環境負荷の抑制と美しく安全な夜の屋外空間の創出を両立するできるところも強みとなっている。 ホームユース向けは、消費税増税の影響や春の立ち上がりが遅れたことによるガーデン用品の伸び悩み、長梅雨による日除け商品の落ち込みなど、第2四半期までの業績の遅れを挽回できず、累計では前年同期比マイナスの状態が続いている。ただ、第3四半期(2014年8月-10月)だけを見ると、気候の回復により日除け商品が伸びたことと、季節商品であるイルミネーションライティング関連商品の伸長により前年同期比プラスに転じている。 また、海外展開については、欧州が順調に伸長したものの、中国で中国国内の販売が減少したことで、海外売上高比率は前年同期比で若干低下した。しかしながら、損益面では、中国製造子会社の原価低減や経費削減効果や、欧州販売子会社の損益改善により大きく改善しており、順調に進展していると言える。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《FA》
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時価総額 8,654百万円
環境エクステリア関連製品の企画・開発、ガーデン用品の輸出入販売などを行う。和歌山県海南市に本社。直販ECサイト「青山ガーデン」の運営等も手掛ける。海外事業では新商品の投入による販売強化などに取り組む。 記:2024/08/10