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ヘリオス テクノ Research Memo(1):業績は順調に回復、4事業の足並みが揃いつつある状況

2015/1/19 18:16 FISCO
*18:18JST ヘリオス テクノ Research Memo(1):業績は順調に回復、4事業の足並みが揃いつつある状況 ヘリオス テクノ ホールディング<6927>は、旧フェニックス電機(株)が経営統合や事業譲受を経て2009年に誕生した持株会社だ。フェニックス電機の時代はランプ事業の一本足経営だったが、現在では「製造装置事業」、「検査装置事業」及び「人材派遣事業」を新たに取り込み、4事業体制となっている。現在の収益の中心はランプ事業と製造装置事業であるが、将来の成長性は製造装置、検査装置、人材派遣のポテンシャルが高いとみられる。ランプ事業も製造装置や検査装置とのシナジーを追及することで、成長が期待されている。 製造装置事業は、高シェアを握っている配向膜印刷装置が、テレビ及びスマホ用液晶ディスプレー向けに好調だ。またタッチパネル向け製造装置も好調に推移している。これらに加えて同社では、中古製造装置移設事業を手掛けている。これは日本や台湾で放出された機器を中国に再販するビジネスだが、相手が中国ということもあって、尻込みする企業が多い。同社は中国に強い人材を抱え、この分野で積極的に事業を展開中だ。 業績は順調に回復基調を歩んでいる。かつてのプロジェクターブームの時の水準まで戻すのは時間がかかるが、4事業の足並みが揃いつつある。2015年10月末時点での受注残は、183億22百万円と高水準になっており2016年3月期の業績が急伸する可能性がある。ただし、これはあくまで一過性のものであり、また、様々なビジネスリスクも内包している点に注意が必要だ。ただし、日本、台湾での設備縮小が進む一方中国は活発に設備投資を継続しており、同社がこうした大型案件で実績を積み重ねて中古機ビジネスの安定性を増すことができれば、中長期の成長エンジンになってくると弊社では期待している。 ★Check Point ・ランプ事業、製造装置、検査装置、人材派遣を展開 ・ROEには改善余地、利益率向上の有無に注目 ・2016年3月期は大型案件の収益計上で増配の可能性も (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《FA》
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時価総額 21,553百万円
フェニックス電機、ルクス、ナカンテクノなどを傘下に収める持株会社。配向膜印刷装置等の製造装置事業が主力。露光装置用光源ユニット用ランプ等も。産業用LEDなどは量産化に対応した生産体制の確立等に取り組む。 記:2024/08/06