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ソーバル Research Memo(2):2Q業績は予想を上振れ、本社移転により作業効率が向上

2014/10/7 17:16 FISCO
*17:16JST ソーバル Research Memo(2):2Q業績は予想を上振れ、本社移転により作業効率が向上 ■2015年2月期第2四半期連結決算 (1)概要 ソーバル<2186>は、ファームウェアという、電機機器の性能向上に不可欠なうえ、カスタマイズ性の高い特殊なソフトウェアの開発受託を主力業務にしている。同分野で唯一の上場企業である。また、近年は、業務系やWeb系のソフト開発にも力を入れるとともに、M&Aにも積極的に取り組み、事業領域を着々と拡大している。また、経営の基本方針として「安定成長の継続」を掲げ、着実な業績向上を実現している。2015年2月期の第2四半期(2014年3月-8月期)決算においてもこの方針どおりの結果となった。 2015年2月期の第2四半期連結決算は、売上高が前年同期比3.9%増の3,460百万円、営業利益が同6.0%減の271百万円、経常利益が同5.7%減の275百万円、当期純利益が同5.5%減の159百万円となった。本社移転のための一時的な経費48百万円を計上したため、第2四半期ベースではリーマンショック時の2010年2月期以来の減益となったが、同社の業績予想との比較では、売上高・利益ともに上振れした。 売上高に関しては、同社予想比で3.6%の上振れとなった。最大の要因は、本社の移転である。同社は、6月に本社を東京都大田区から品川区北品川に移転した。同時に大田区に2ヶ所、神奈川県川崎市の川崎区と幸区に1ヶ所ずつあった事業所のうち、川崎市の2ヶ所を本社に集約した。これによって、エンジニアや営業社員など約200名が1ヶ所で業務を行う体制となり、情報・ノウハウの共有化が急速に進み、ソフトウェア開発の受託案件の作業が想定を上回って効率化されたという。同社ではすでに人員の年間平均稼働率が97%という高い状況が続いており、今までの体制のままでは、更なる作業の効率化は困難だった。 また、2012年9月に子会社化した「組込みシステムインテグレーターのMCTEC」が収益貢献を果たせるようになった。2014年2月期までは、売上高は事業計画を下回り、損益面では赤字の状況だったが、事業再構築がうまく進んだことによって、売上高が計画を上回り、黒字化も達成できた。同社にとって大きな懸念材料の1つだったMCTECが収益貢献できるようになったことは、大きなトピックスと言える。すでに収益に大きく貢献している子会社の(株)コアードと、ソーバル本体の3社の協業によって、さらに収益拡大に結び付くことも期待される。 一方、利益面では、営業利益が当初予想比2.3%、経常利益が同2.6%、当期純利益が同2.3%それぞれ上振れした。売上高の増加とともに高付加価値の案件が増加したことが主な要因である。 また、当初はコスト増の要因となる新卒者に関しても、現場での作業を通じてスキルを磨かせる同社独自の教育システムによって、無理なく早期にスキルを身に付けられるようになっている点も見逃せない。このシステムによって、2014年春は、49名の新卒採用を行ったが、一部は入社2ヶ月程度で収益貢献できるようになるまでにスキルを体得したという。また、同社によれば、1年以内に全員が収益貢献できるレベルに成長すると期待できるという。ベテラン技術者の定年などで、本来はマンパワーが一時的に不足し、利益の足を引っ張るのが普通のはずだが、新卒者が早期に戦力化することによって、このようなことが起こりにくい体制が構築されている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光) 《FA》
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WEB・クラウドシステムや組込みソフトウエアの設計・開発等を手掛ける。ソニーグループ向け売上比率が約3割。業務請負比率は7割超。成長の柱としてAI分野に注力。人材投資強化。27.2期売上100億円目指す。 記:2024/05/06