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エイアンドティー Research Memo(7):検査室をサポートする製品が多数

2014/10/3 17:07 FISCO
*17:08JST エイアンドティー Research Memo(7):検査室をサポートする製品が多数 ■会社概要 (2)事業概要 5.主力製品 以上がエイアンドティー<6722>を理解するうえで最低限押さえておきたい特徴だが、より深く理解するために、以下に製品系列別に主力製品を説明する。 ○検体検査装置 グルコース(血糖値)を分析する「グルコース分析装置」、「電解質分析装置」、血友病などの分析に使う「血液凝固分析装置」、「血球計数装置」などがある。主力製品は以下の3装置である。 ・全自動糖分析装置「GA09 / GA08III」 糖尿病の検査装置で、グルコース(血糖)を測定する。検査時間わずか3秒のGOD固定化酵素酸素電極を使用、1時間に160検体の検査ができる。採血管は向きを気にすることなくラックにセットでき、わずらわしい作業を軽減できる。また、東ソーの自動グリコヘモグロビン分析計「HLC-723G9」とブリッジ接続できる。 ・全自動電解質分析装置「EA07 / EA08M」 同社の最先端のイオンセンサーを搭載。ナトリウム、カリウム、クロールの3項目を同時に測定できる。計器の感度を調整する作業(キャリブレーション)は1日1回、スタートボタンを押すだけというメンテナンスの容易さも特徴である。 同装置は日本電子への供給が多い。日本電子はこれをユニットとして組み込んだ大型機を作り、販売している。 ・血液凝固分析装置「CG02N」 血液の凝固が正常に行われているかを調べる。この装置の特徴は手術室等に設置するので、コンパクトな設計になっている。通常、血液凝固を分析する際は遠心分離機により血液を赤血球と血漿に分離したうえで行う。しかし、手術中にそのような余裕はないため、同装置では「ドライ試薬カード」という特殊な試薬を使うことで、血液をそのままの状態で検査できるようになっている。 ○臨床検査試薬 ・「イムノティクルス オート」シリーズ ラテックス凝集比濁法という、高感度で分散安定性に優れた粒子を使った自動分析装置用の免疫血清検査試薬。梅毒検査に主に用いられる。汎用品で競合メーカーにも供給している。 ○臨床検査情報システム ・検体検査ソフトウェアモジュール「CLINILAN GL-2」 血液検査のデータ処理業務が簡単にできるソフトウェア。他社の検査装置で行った検査結果も同一画面上でデータを統合・閲覧できる。また、検査状況をリアルタイムで画面に表示、進捗管理も容易にできるようになっている。さらに、オペレーターごとに操作権限や閲覧できるデータの設定もできる。 ○検体検査自動化システム ・検体検査自動化システム「CLINILOG V4」 複数の検査装置を1本のベルトラインで結び、最初に採血管をセットすればつないだ装置の検査すべてを全自動で行える。自社の装置はもちろん、異なったメーカーの装置同士でも全自動化できる。 ・分析前工程 統合管理モジュール「MPAM」 採血管の開栓、分注といった分析の前処理を行う装置。1時間で570検体の開栓、540検体の分注ができ、処理速度は世界一である。さらに、次の工程別に検体を仕分け(1時間当たり1,000検体)できる。 提携先である米国の大手医薬品・医療機器メーカーであるAbbott社へもOEM供給している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光) 《FA》
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時価総額 11,308百万円
血液検査分野に特化した臨床検査機器メーカー。臨床検査情報システムや検体検査装置、試薬開発等を手掛ける。臨床検査試薬は伸び悩む。20.12期3Qは検体検査装置が増収。電解質分析装置のOEM向け販売が増加。 記:2020/11/11