株～企業情報・おすすめ銘柄

*11:33JST 注目銘柄ダイジェスト（前場）：ソフトバンク、SUMCO、ミクシィなど ソフトバンク<9984>：6885円（前日比+84円） 伸び悩む展開。先週末に決算を発表、第1四半期営業利益は市場予想を上回る水準となった。営業利益は3376億円で前年同期比15.6％減、会社側通期計画1兆円に対して34％の進捗と順調なすべり出しに。昨年度の第1四半期には一時的な利益が計上されており、市場予想は3000億円レベルであった。セグメント利益では移動通信事業がけん引役に。株価が安値圏にあるなか、全体相場の改善もあってリバウンド色を強めるとみられたが、TモバイルUSの買収に絡んだ不透明感などからか、戻りは限定的な状況にとどまっている。 SUMCO<3436>：845円（同-84円） 急落。同社は先週末に上半期決算を発表、営業利益は126億円で前年同期比6.4％増益、会社計画や市場予想並みの水準で着地。一方、7-9月期の業績見通しを示しているが、営業利益は59億円で、前四半期の75億円、市場予想80億円程度を下回っており、ネガティブ材料と捉えられている。製品値上げによる収益向上への期待感などが低下する状況にも。 シチズンHD<7762>：756円（同-44円） 大幅続落。先週末に発表した第1四半期の決算内容が嫌気されている。営業利益は45.7億円で前年同期比29％増となったが、市場予想を下回ったほか、会社計画も5億円程度下振れたようだ。主力の時計事業において、米国Bulovaブランドのリブランディング費用が膨らんだもよう。一時的な費用増ではあるものの、通期業績の上振れ期待などは後退する格好になっている。 KLab<3656>：1986円（同+227円） 急反発。ミクシィ<2121>が期待値を上回る好決算を発表してストップ高買い気配となり、同社をはじめ、コロプラ<3668>やエイチーム<3662>などゲーム関連の一角は連れ高する展開に。ミクシィの決算発表後、出尽し感からの連れ安などを想定する動きが先行していたようだ。同社も7日に好決算を発表しているが、地合い悪の中で先週末は急速に伸び悩む展開となっていた。 ＶＴホ<7593>：479円（同-52円） 下げ目立つ。4-6月期の営業利益は、前年同期比38.4％減の8.8億円と大幅減益となったことがネガティブ材料視されている。自動車販売関連事業では、新車部門において増収増益を確保したものの、中古車部門においては市況の悪化などにより減益となったようだ。なお、上期営業利益は前年同期比1.3％増の41.0億円を据え置いている。 ウエストＨＤ<1407>：1383円（同+21円） 買い先行。池などの水面に太陽光パネルを並べる「水上太陽光発電所」の建設事業を始めると報じられたことが材料視されている。大規模太陽光発電所（メガソーラー）の適地が不足していることから水上の需要が高まると判断し、最初の施設を2015年1月に着工、年間で出力3万キロワット分の建設を目指すようだ。なお、昨夏に自社向けに建設した水上メガソーラーでは、陸上比で発電量が約1割多い実績が出ていると。 パピレス<3641>：2153円（同+218円） 大幅反発。4-6月期売上高は前年同期比32.2％増の20.6億円、営業利益は同51.6％増の2.4億円と大幅な増収増益となったことが好感されている。上期営業利益は前年同期比4.5％増の3.3億円が計画されており、第1四半期は好スタートに。なお、第1四半期の本店による電子書籍販売の売上高は前年同期比31.9％増の19.8億円だった。 クルーズ<2138>：3035円（同-280円） 大幅安。4-6月期の営業利益は前年同期比68.7％減の4.7億円、最終利益は同62.6％減の3.2億円と大幅減益となったことが嫌気されている。中長期の事業成長を見据えたネイティブゲーム開発への積極投資、既存ゲームの業績を最大化させるための大規模プロモーションの実施などが利益面の重しに。なお、今期の業績計画については公表していない。 ミクシィ<2121>：ストップ高買い気配 ストップ高買い気配。先週末に発表した4-6月期営業利益は47億円となり、コンセンサスであった30億円前後を大きく上回って着地した。スマホ向けゲーム「モンスターストライク（モンスト）」を中心としたコンテンツ事業が急拡大し牽引役に。同時に、上期の営業利益見通しを46億円から130億円へと大幅に上方修正し、ポジティブサプライズとして評価されている。 《KO》