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ダイナムジャパンHD---低貸玉機とローコストオペレーションで業容拡大が継続

2014/8/5 10:00 FISCO
*10:03JST ダイナムジャパンHD---低貸玉機とローコストオペレーションで業容拡大が継続 ダイナムジャパンホールディングス(HK06889)は店舗数で日本最大、貸玉収入で第2位と日本最大級のパチンコホール運営企業だ。パチンコ市場自体は長期低迷の状態にあり、市場の縮小基調が続いている。そうした厳しい事業環境にも関わらず、同社は着実に店舗数を増大させ、収益も高水準を維持している。同社の戦略を支えるのは、収入の点では「低貸玉機」の積極導入策、コストの点では、チェーンストア理論に基づく練り込まれた出店モデルと店舗のローコストオペレーションの各種施策だ。同社は10年後(2023年3月末)にシェア10%、1,000店舗を目指す「10-10-1000」プロジェクトを掲げているが、同社の強みは高効率の店舗運営にあり、今後も質を維持した上で出店スピードを加速していくことが期待される。 今秋にも国内カジノ設置を認める複合型リゾート施設(IR)整備推進法案が可決、成立する公算があるが、同社のカジノ事業への参入意欲は強い。本場であるマカオのカジノ運営会社「マカオ・レジェンド社」へ出資を行っており、密接な関係を持っている点は他社にはない強みである。同社は自身の基盤や強みを分析した上で、地域を絞り込んで参入のチャンスを追及していくという方針としている。 積極的な株主還元を行っている点も評価すべきポイントであり、2014年3月期の配当は前期比1円増の年間14円、配当性向は48.8%と、高い水準を達成した。同社は配当性向35%以上を目安に配当を行うとしており、高水準の新規出店計画やカジノ参入などの大型案件を控え内部留保充実へのニーズが高いことを考えると、評価に値すると言える。 《FA》