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円高進行を背景に輸出関連株を中心に売り優勢【クロージング】

2024/8/26 16:16 FISCO
*16:16JST 円高進行を背景に輸出関連株を中心に売り優勢【クロージング】 26日の日経平均は3営業日ぶりに反落。254.05円安の38110.22円(出来高概算13億1000万株)で取引を終えた。ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を映して、円相場が1ドル=143円台半ばへと円高に振れるなか、自動車など輸出関連株を中心に売りが先行。日経平均は前場中盤にかけて37825.31円まで下落幅を広げた。また、中東情勢の緊迫化も投資マインドを悪化させた。一方、円高による輸入コスト低減が期待された内需関連株の一角が物色され、下げ渋りを見せた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が800を超え、全体の過半数を占めた。セクター別では、パルプ紙、空運、不動産、水産農林など12業種が上昇。一方、輸送用機器、銀行、ゴム製品、保険など20業種が下落し、倉庫・運輸は変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ニトリHD<9843>、信越化<4063>、ダイキン<6367>が堅調だった半面、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、TDK<6762>、トヨタ<7203>、テルモ<4543>が軟調だった。 注目のパウエルFRB議長の講演では、「金融政策を調整する時が来た」などと述べたことから、9月の利下げ開始が確実視され、米長期金利が低下。円相場が円高水準になったため、輸出関連企業の業績懸念が相場を冷やした。また、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが25日、イスラエルに大規模な攻撃を開始したと発表したことから、地政学リスク懸念も投資家心理を委縮させ、リスク回避の動きが先行した。 米国の年内の利下げ回数は3回が織り込まれているが、来週の8月米雇用統計が市場予想を大きく下回れば、0.5%の利下げも考えられる。また、今週は28日の取引終了後に米半導体大手エヌビディアの決算発表も控える。国内半導体関連企業の出直りのきっかけになるかが注目される。日経平均は5日に31000円台まで急落したあと、順調に値を戻してきただけに、利益確定の売りも出やすく、目先は38000円を中心にしたレンジ内の動きが続くことが予想される。 《CS》
関連銘柄 9件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(0.95%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(1.15%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(-0.49%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(-0.35%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9843 東証プライム
18,025
11/22 15:30
+710(4.1%)
時価総額 2,062,835百万円
家具・インテリア国内最大手。企画、原材料調達、製造、物流、販売の一貫体制を構築。アイテム数は約1万点。8割超が自社開発商品。島忠を傘下に収める。Nポルダなどは売上順調。26.3期買上客数2億人以上目標。 記:2024/06/13
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25