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植田日銀総裁発言で後場はプラス圏での推移【クロージング】

2024/8/23 16:21 FISCO
*16:21JST 植田日銀総裁発言で後場はプラス圏での推移【クロージング】 23日の日経平均は続伸。153.26円高の38364.27円(出来高概算13億1000万株)で取引を終えた。やや買い先行で始まったが、植田和男日銀総裁が午前の衆院財務金融委員会で、「物価見通し実現の確度が高まれば、金融緩和の度合いを調整する」などと述べたことから、円相場が朝方の1ドル=146円台から145円台前半へと円高が進んだため、日経平均は前場終盤には38053.47円まで値を下げた。一方、午後の参院財務金融委員会で、植田総裁が金融政策運営の考え方について、内田真一副総裁との間に「違いはない」と述べたため、正副総裁の見解が一致していることが支援材料となり、後場中盤にかけては38424.27円まで上値を伸ばした。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が950に迫り、全体の6割近くを占めた。セクター別では、その他金融、精密機器、建設、証券商品先物など29業種が上昇。一方、卸売、海運、電気機器、情報通信の4業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、信越化<4063>、テルモ<4543>、ダイキン<6367>が堅調だった半面、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、レーザーテック<6920>、KDDI<9433>が軟調だった。 前日の米国市場は、8月の米総合購買担当者景況指数(PMI)が54.1となり、7月の54.3からわずかに鈍化したものの、市場予想(53.2)を上回ったことから、利下げ観測が後退し、米金利が上昇したため、主要株価指数は下落した。植田総裁の発言を受けた為替相場などの動きに連動する形で日経平均は上下に振れる場面があったものの、今晩のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えているだけに、積極的に売り買いを仕掛ける向きもみられず、その後はリバランスに伴う買い戻しの動きから底堅い相場展開だった。。 パウエルFRB議長の講演では9月の利下げ開始を示唆する可能性はあるものの、その後の利下げペースに関しては踏み込んだ発言が出てくる可能性は低いのではないかとの見方が大半だ。一方、東京市場は、新たな手掛かり材料に欠けるほか、レーバーデーで米国市場が休場となる9月2日までは。海外機関投資家は夏休みモードで、省エネ相場が続くだろう。 《CS》
関連銘柄 8件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(0.95%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(1.15%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(-0.49%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(0%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(0.7%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25