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円高重荷で売り先行も押し目買い意欲は強い【クロージング】

2024/8/21 16:13 FISCO
*16:13JST 円高重荷で売り先行も押し目買い意欲は強い【クロージング】 21日の日経平均は反落。111.12円安の37951.80円(出来高概算は13億9000万株)で取引を終えた。米国の利下げ観測から円相場が円高に振れて推移するなか、売り先行で始まり、寄り付き直後には37605.83円まで下落した。ただし、その後は円相場の円高が一服したほか、心理的な節目である37500円を前に押し目を拾う動きなどが観測されるなか、下げ渋る動きとなった。米国で予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨や米労働省の労働統計局(BLS)による米雇用者数の基準改定値の発表を控え、模様眺めムードも強まったが、下値の堅さが意識されるなか、終盤にかけて38000円を回復する場面もみられた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1100を超え、全体の7割近くを占めた。セクター別では、精密機器、空運、サービス、その他製品、小売など9業種が上昇。一方、石油石炭、保険、非鉄金属、金属製品、電気ガスなど24業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、テルモ<4543>、リクルートHD<6098>、7&iHD<3382>、ニトリHD<9843>が堅調だった半面、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、信越化<4063>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>が軟調だった。 前日の米国市場では、8月のフィラデルフィア連銀非製造業景況指数が市場予想を下回ったことから売りが先行した。また、米雇用者数の基準改定では大幅に下方改定されるとの見方から、9月のFOMCで利下げ幅が拡大するとの見方が高まり、為替市場でドルが売られる流れとなった。この影響から東京市場は売りが先行したものの、日経平均は25日線が支持線として意識されるなど、押し目買い意欲の強さが窺えた。23日のカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容を見極めたいとの参加者が多く、積極的にポジションを傾けてくる動きは限られ、短期的な売買が中心だった。 為替にらみのなか、円高基調が強まるようだと、8月上旬の急落が連想される可能性から、売り圧力が強まる展開が警戒されそうだ。ただし、8月上旬の世界株安では円キャリーの巻き戻しが加速し、持ち高解消につながっていた。足もとの急ピッチの上昇局面で、解消前の水準にポジションが積み上がっているとは考えづらく、調整局面での買い意欲は強そうである。商いが膨らみづらいことから荒い値動きになりやすいが、冷静に押し目を狙いたい。 《CS》
関連銘柄 9件
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国内流通グループ最大手。セブン-イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂、セブン銀行等を傘下に収める持株会社。海外コンビニ事業の売上構成比率が高い。海外コンビニ事業は店舗網の拡大、オリジナル商品の強化等に注力。 記:2024/10/24
4063 東証プライム
5,649
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時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4543 東証プライム
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9,824
11/22 15:30
+288(3.02%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
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時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6857 東証プライム
9,447
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+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
8035 東証プライム
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+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9843 東証プライム
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11/22 15:30
+710(4.1%)
時価総額 2,062,835百万円
家具・インテリア国内最大手。企画、原材料調達、製造、物流、販売の一貫体制を構築。アイテム数は約1万点。8割超が自社開発商品。島忠を傘下に収める。Nポルダなどは売上順調。26.3期買上客数2億人以上目標。 記:2024/06/13
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25