マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
43,870.35
+461.88
暗号資産
FISCO BTC Index
11/23 0:53:18
15,302,646
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

国内株式市場見通し:バブル後高値更新だが「幻のSQ値」が示現、TOPIXコア30銘柄への資金流入継続なるか

2024/1/13 14:39 FISCO
*14:39JST 国内株式市場見通し:バブル後高値更新だが「幻のSQ値」が示現、TOPIXコア30銘柄への資金流入継続なるか   ■時価総額が大きい株が買われる展開に 今週の日経平均は週間で2199.69円高(+6.59%)の35577.11円と大幅高。連休明け9日の東京市場は、米国株式市場で、ナスダック総合指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が強い動きを見せたことから、買い優勢で取引を開始。日経平均は取引時間中の昨年来高値(33853.46円)を突破した。その後、半導体株だけではなく、TOPIXコア30銘柄などの時価総額が大きい銘柄をはじめ幅広い銘柄に買いが入ったことから、日経平均は連日でバブル後の高値を更新。為替市場でも、円安ドル高傾向が続いたことで、輸出関連銘柄も買われた。11日が1月限日経平均先物ミニ・オプションの取引最終日であったことから特別清算指数(SQ値)に絡んだ思惑なども影響したもよう。TOPIXも一段高の展開となった。12日は好決算を材料にファーストリテ<9983>が急伸したことから、日経平均は寄り付き直後に35800円台まで上昇。さすがに短期的な過熱感などが意識されて、その後は上げ幅を縮小したが、プライム市場の時価総額が大きい銘柄を中心とした強い地合いは継続した。なお、週末に算出されたSQ値は一度も12日の取引時間中に付けることができなかったため「幻のSQ値」となった。 ■15日には東証が「PBR改革」対応リストを開示 昨年、日経平均のけん引役だった東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体株はしっかりだが、相対的には伸び悩んでいる。また、年末にかけて上場来高値を更新するなど強い動きが目立っていた海運株も足元一服。今週は、ソニーグループ<6758>、HOYA<7741>、SMC<6273>、キーエンス<6861>などTOPIXコア30銘柄の上げが目立った。一方、個人投資家の少額投資非課税制度(NISA)資金が流入しやすいと見られているトヨタ自<7203>や三菱UFJ<8306>などは週末に反落した。時価総額が大きく投資単位が100万円を軽く超える銘柄が買われたことから、足元の日本株を押し上げている投資主体は海外投資家と推測する。 今週末の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は前日比118.04ドル安(-0.31%)の37592.98ドル、ナスダックは2.58ポイント高(+0.02%)の14972.76ポイント、S&P500は3.59ポイント高(+0.08%)の4783.83ポイントで取引を終了した。12日の大証ナイト・セッションの日経225先物は、日中取引終値比70円安の35540円。週明けの東京市場は横ばいスタートでスタートする公算が大きい。 来週のポイントは、時価総額が大きい銘柄への資金流入が続くかどうかである。週末、バブル後の高値圏の36000円手前で長い上影(上ヒゲ)を残したことから、テクニカル的には買い一服となりやすい状況にある。また、「幻のSQ値」が示現したことも投資家心理にはマイナスとなろう。一方、東京証券取引所が主導するコーポレートガバナンス改革の一環として、週明けの15日に「資本コストや株価を意識した経営の実現」に対応した企業の一覧表を東証が開示する。この開示は毎月更新されることから、「バブル後の高値を更新する日本株を持たざるリスク」を意識した海外投資家の投資マネー流入継続は期待されるところだ。 ■CPIの結果に注目 国内では来週、19日に12月消費者物価指数(CPI)の発表を控えている。市場予想は前年比2.6%上昇と11月の同2.8%上昇より鈍化する見通しだ。生鮮食品除くコアの市場予想も同2.3%上昇と11月の同2.5%上昇を下回っている。既に1月末に開催される日本銀行の金融政策決定会合(日銀会合)での「金融政策の正常化」への思惑は後退していることから、市場予想通りの鈍化が確認された場合、為替市場および株式市場への影響は限定的だろう。 一方、3月の春闘の結果後に、4月の日銀会合で「金融政策の正常化」に踏み出すとの思惑は根強く残っている。仮に19日の12月CPIが市場予想を上回る強い数字になった際、「金融政策の正常化」思惑が高まることで、為替市場では円高が進行し、足元の株高のはしごが外される可能性はあろう。もっとも、東証によるコーポレートガバナンス改革を期待した海外投資家の買いが根底にあると考えていることから、TOPIXコア30銘柄や日経平均などの強いトレンドが転換するほど売り込まれる想定はしていない。ただ、足元の日本株買いの背景には、「金融政策の正常化」の後ろ倒しの思惑が存在することから週末の12月CPIの結果は注目したいところだ。 ■中国10-12月期GDPなどが予定 来週、国内では、16日に12月国内企業物価指数、18日に11月機械受注、11月鉱工業生産(確報値)、19日に12月消費者物価指数などが予定されている。海外では、15日に欧・11月鉱工業生産指数、16日に英・12月雇用統計、米・1月ニューヨーク連銀製造業景気指数、17日に中・10-12月期GDP、中・12月小売売上高/鉱工業生産指数、英・12月消費者物価指数、米・12月小売売上高/鉱工業生産指数、18日に米・1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数などが予定されている。 《FA》
関連銘柄 9件
6273 東証プライム
66,580
11/22 15:30
-230(-0.34%)
時価総額 4,485,428百万円
空気圧制御機器メーカー。方向制御機器や駆動機器、空気圧補助機器、温調機器等の製造・販売を行う。空気圧機器で世界トップシェア。豊富な品揃えなどが強み。千葉県柏市の新技術センターは25年9月に完成予定。 記:2024/10/04
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(-0.12%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(-0.03%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7741 東証プライム
19,375
11/22 15:30
-95(-0.49%)
時価総額 6,799,831百万円
メガネレンズ、医療用内視鏡などを手掛けるライフケア事業が主力。エレクトロニクス関連製品、映像関連製品等も。半導体用マスクブランクスで世界トップシェア。コンタクトレンズはPB品、オンラインサービスが順調。 記:2024/08/30
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,825
11/22 15:30
+19(1.05%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25