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日経平均は続伸も海運株の下落が投資マインドに悪影響を及ぼす【クロージング】

2023/12/25 15:54 FISCO
*15:54JST 日経平均は続伸も海運株の下落が投資マインドに悪影響を及ぼす【クロージング】 25日の日経平均は続伸。84.98円高の33254.03円(出来高概算9億5000万株)で取引を終えた。前週末の米国市場でハイテク関連株の上昇が目立ったことから東京市場でも半導体や電子部品など値がさ株中心に買われ、日経平均は33414.51円でスタート。ただ、寄り付きを高値に利益確定の流れが優勢となり、上値の重い展開を強いられた。午後には日銀の植田和男総裁が経団連の審議員会で講演し「物価目標の実現確度が十分高まれば、金融政策変更を検討」などと述べたが、先週の金融政策決定会合後の会見内容の範囲内で目新しさに欠けており、材料視されなかった。欧米などを始め主要海外市場はクリスマスで休場となるため、出来高は4月25日以来の10億株割れとなった。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が980を超え、全体の6割近くを占めた。セクター別では、ゴム製品、精密機器、医薬品、食料品など14業種が上昇。一方、海運、パルプ紙、鉄鋼、倉庫運輸など18業種が下落し、金属製品は変わらず。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、NTTデータ<9613>、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>が堅調だった半面、アドバンテス<6857>、オリンパス<7733>、川崎船<9107>、信越化<4063>が軟調だった。 前週末の米国市場は、11月の個人消費支出(PCE)物価指数が前年同月比2.6%上昇となり、伸び率は10月の2.9%から鈍化するなど、インフレ鈍化が改めて示され、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ期待が相場を支え、ハイテク関連株中心に値を上げた。東京市場もグロース株中心に値を上げる銘柄が目立ち、日経平均は245円高で始まった。ただ、クリスマス休暇で海外投資家の動きが鈍かったほか、前週に強い値動きが目立っていた海運株が総じて軟調推移となるなか、投資マインドに悪影響を及ぼしたとみられる。 日経平均は心理的な節目の33500円に接近すると上値が重くなる。新規の手掛かり材料に乏しいだけに、上値追いは難しいとの見方が増え始めている。また、今年最終週に入り、市場参加者が減少傾向にあるなか、短期筋の売買に振らされやすい需給状況となる。まずは祝日明け後の海外市場の動向を待ちたいところである。 《CS》
関連銘柄 9件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(0.95%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(0%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7733 東証プライム
2,458.5
11/22 15:30
-19.5(-0.79%)
時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(-1.55%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9613 東証プライム
2,884.5
11/22 15:30
+77(2.74%)
時価総額 4,045,511百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17