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急激な円高進行が嫌気される【クロージング】

2023/12/14 16:10 FISCO
*16:10JST 急激な円高進行が嫌気される【クロージング】 14日の日経平均は4日ぶりに反落。240.10円安の32686.25円(出来高概算18億9000万株)で取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて、米国株高の流れを引き継ぎ、買い先行で始まり、日経平均は心理的な節目の33000円台を回復して始まり、その直後には33120.55円まで値を上げた。ただ、円相場が一時4カ月半ぶりの水準である1ドル=140円台後半まで円高が進んだため、輸出関連株への売りなどが相場を冷やし、日経平均はマイナスに転じ、後場に入ると32515.04円まで下げ幅を広げた。売り一巡後は、急激な下げの反動から押し目を拾う動きもあり、下げ渋りを見せた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1200を超え、全体の7割超を占めた。セクター別では、サービス、化学、金属製品の3業種を除く30業種が下落。輸送用機器、銀行、保険、海運、電気ガスの下落が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、リクルートHD<6098>、信越化<4063>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>が堅調だった半面、東エレク<8035>、ダイキン<6367>、TDK<6762>、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>が軟調だった。 注目のFOMCでは、政策金利は想定通り据え置かれた。米国市場では、主要株価指数がそろって上伸。金利低下に伴い、ハイテク関連株への資金シフトが目立ち、東京市場でも半導体関連株などを中心に買いが先行した。ただ、金利低下による利ざや改善期待の後退などから金融株に下落する銘柄が目立ち、投資マインドを悪化させる格好となった。また、日米金利差縮小が意識され、円相場が一時1ドル=140円台へと円高が急激に進んだため、自動車や電子部品など輸出関連株にも値を消す銘柄が広がり日経平均の下げ幅は一時400円を超えた。 来週には日銀の金融政策決定会合を控えている。先週の植田和男日銀総裁発言により、政策修正への思惑が拭えないなか、仮にマイナス金利解除といった政策変更に関する動きが出てくるのであれば、円高がさらに進みやすくなり、株式市場には逆風となるだろう。また、それを見越した短期筋の仕掛け的な動きも出てくる可能性があるだけに警戒が必要だ。 《CS》
関連銘柄 9件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(0.95%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
9,824
11/22 15:30
+288(3.02%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(-0.49%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(-0.35%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(1.26%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17