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米ハイテク株安やCPI待ちでこう着感が強まる【クロージング】

2023/9/13 16:04 FISCO
*16:04JST 米ハイテク株安やCPI待ちでこう着感が強まる【クロージング】 13日の日経平均は反落。69.85円安の32706.52円(出来高概算14億7000万株)で取引を終えた。前日の米ハイテク株安を映して売り先行で始まったものの、一時1ドル=147円台半ばまで進んだ円安を背景に輸出関連株の一角などが買われ、取引開始直後にはプラスに転じ、前場中盤には32872.44円まで上げ幅を広げた。ただ、心理的な節目の33000円に接近してくると戻り待ちの売りが出たほか、米国では8月の消費者物価指数(CPI)の発表が予定されているため、結果を見極めたいとのムードもあり、見送りムードが広がっていた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1000を超え、全体の6割近くを占めた。セクター別では、ゴム製品、海運、陸運、銀行など18業種が上昇。一方、電気機器、建設、精密機器など15業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、トヨタ<7203>、ブリヂストン<5108>が堅調だった半面、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>、信越化<4063>が軟調だった。 前日の米国市場は、原油高を背景にインフレ高止まり懸念が連想され、利上げ長期化への警戒が重荷になったほか、米アップルの新製品は新味に欠ける内容だったことから、アップル株が1.7%超下落したため、国内サプライヤーの電子部品関連株にも連想売りが波及した。一方、円相場が1ドル=147円へと前日に比べ円安方向に傾いているため、自動車や機械などの一角が値を上げたほか、原油高を受けた石油関連株高が相場を支えた。ただ、米CPIの発表待ちで、次第に持ち高調整売りが広がり、買い戻しが一巡したあとは、再びマイナスに転じ、その後は日中の安値圏でもみ合う展開が続いた。 注目される米CPIについて、コアCPIは前年比4.3%上昇と7月の4.7%の上昇から鈍化が見込まれている。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利の据え置きがコンセンサスとなっているが、その後の追加利上げの有無の思惑に繋がるだけに、インフレが沈静化するのか、それとも加速するのかに注目が集まるだろう。また、CPIを波乱なく通過しても日米の金融政策決定会合という重要イベント前に積極的に動きづらいと考える投資家は多く、目先的には、9月末の配当権利取りなどにとどまりそうだ。 《CS》
関連銘柄 8件
4063 東証プライム
5,688
11/19 15:30
+63(1.12%)
時価総額 11,385,624百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
5108 東証プライム
5,465
11/19 15:30
+48(0.89%)
時価総額 3,900,360百万円
世界的なタイヤメーカー。1931年創業。生産拠点数は国内外で100超。化工品事業、スポーツ・サイクル事業等も手掛ける。海外売上比率は7割超。乗用車用プレミアムタイヤの拡販などで販売ミックスの改善図る。 記:2024/08/10
6857 東証プライム
9,437
11/19 15:30
+337(3.7%)
時価総額 7,230,073百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,730.5
11/19 15:30
+54.5(2.04%)
時価総額 43,128,212百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
8035 東証プライム
22,000
11/19 15:30
+55(0.25%)
時価総額 10,375,926百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,027
11/19 15:30
+4(0.08%)
時価総額 11,018,410百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,620
11/19 15:30
+160(0.32%)
時価総額 15,790,126百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,683
11/19 15:30
-51(-0.58%)
時価総額 12,763,967百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17