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新興市場見通し:もみ合いか、テクニカルは悪化継続中、IPOは1社、インバウンドプラットフォーム

2023/8/26 14:17 FISCO
*14:17JST 新興市場見通し:もみ合いか、テクニカルは悪化継続中、IPOは1社、インバウンドプラットフォーム   ■米金利上昇一服で買い戻し 今週の新興市場は反発。急ピッチで上昇していた米長期金利の動きに落ち着きが見られたことで投資家心理が改善した。また、マザーズ指数は先週末にかけて大きく下落し、200日移動平均線を大幅に下放れていたこともあり、テクニカル的にも自律反発狙いの買い戻しが入りやすかったようだ。なお、今週の騰落率は、日経平均が+0.55%だったのに対し、マザーズ指数は+4.29%、東証グロース市場指数は+4.23%だった。 個別では、週末の国際経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を前に全体的に手掛かり材料難となるなか、低位株への物色が強まり、アマナ<2402>、メドレックス<4586>、アクアライン<6173>、和心<9271>などが特段の材料もないなか大きく上昇した。Globee<5575>はベンチャーキャピタルによる保有株全売却で需給懸念が後退したことが好感された。決算を機に上昇が続いているGNI<2160>は週間売買代金トップで株価もさらに上伸した。M&A総研HD<9552>は東証プライムへの市場変更が承認され一時急伸も地合い悪化もあって伸び悩んだ。直近の新規株式公開(IPO)銘柄であるGENDA<9166>は堅調な値動きで上場来高値を更新している。 一方、決算を材料に急伸していたjig.jp<5244>は初の配当実施を発表したが、投資家層拡大と流動性向上を目的とした株式売出しに伴う株式価値の希薄化懸念などが嫌気され、大きく値を崩した。 ■重要指標を控え様子見か、インバウンド関連への物色波及に期待 来週の新興市場はもみ合いか。マザーズ指数は依然として75日線や200日線といった主要な移動平均線の下方に位置しており、戻りを試す余地がありそうだ。しかし、25日線と75日線によるデッドクロスが既に示現していることに加え、今週末は下向きの25日線が上値抵抗線として作用する形で週後半に伸び悩んだ。テクニカル的にはダウントレンドの初期段階にあり、株価がこれに抗って騰勢を強めていくのはハードルが高そうだ。 また、来週は週末にかけて米個人消費支出(PCE)コアデフレーターや米雇用統計、米供給管理協会(ISM)の製造業景況指数など重要指標が発表される。足元で上昇が一服している米10年債利回りは依然として2007年以来の高値圏にあり、先高観はくすぶっている。指標の結果次第では米長期金利が一段と上昇し、再び株式市場の波乱要因になる可能性も残っており、金利に敏感な新興株を積極的に買い向かえる状況とは言いづらいだろう。 来週は30日にインバウンドプラットフォーム<5587>が東証グロース市場に新規に上場する。国内・海外用のWi-Fiレンタル、Webメディア運営、在留外国人向け生活関連サービスなど、在日外国人や外国人観光客の満足度向上を目的とした事業を展開している。インバウンド関連銘柄は株式市場でも数少ない堅調なチャートを維持しているテーマ株であるため、今回は久々のIPOということもあり注目度はそれなりに高そうだ。ほか、9月中旬以降のIPOが続々と発表されているため、要チェックだ。 個別ではインバウンドプラットフォームのIPOに絡んで、ベストワンドットコム<6577>、ハナツアーJ<6561>、アドベンチャー<6030>、スカイマーク<9204>などに物色が波及する可能性がありそうだ。 《FA》
関連銘柄 14件
2160 東証グロース
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-36(-1.26%)
時価総額 140,914百万円
中国拠点に新薬探索から臨床開発、製造・販売まで行う。中国に自社製薬工場を保有。IPF治療薬「アイスーリュイ」が主力製品。骨移植関連製品等の医療機器事業も。米国子会社中心に新規開発候補化合物の開発図る。 記:2024/08/05
2402 東証グロース
44
1/26 15:00
-4(-8.33%)
時価総額 1,697百万円
広告ビジュアル制作業界最大手。写真やCG、映像、イラストなどビジュアルを活用した広告をワンストップで提供。コンテンツ制作も展開。グループ内部リソースの有効活用などを推進し、3Q累計では営業赤字幅縮小。 記:2023/12/22
4586 東証グロース
88
11/22 15:30
-5(-5.38%)
時価総額 4,166百万円
経皮吸収型製剤技術に強みを持つ創薬ベンチャー。香川県東かがわ市に本社。帯状疱疹後神経疼痛治療薬「MRX-5LBT」などが主要パイプライン。貼付剤パイプラインのほか、マイクロニードルの研究開発等も行う。 記:2024/08/19
5244 東証グロース
272
11/22 15:30
-1(-0.37%)
時価総額 11,578百万円
ライブ配信サービス「ふわっち」が主力。30~40代がメインユーザー。ライブ配信中に視聴者が使用するアイテム販売が主な収入源。VTuber事業等も。総還元性向30%以上目安。テレビCM等で認知拡大図る。 記:2024/08/19
5575 東証グロース
1,031
11/22 15:30
-14(-1.34%)
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AI英語学習プラットフォーム「abceed」の開発、運営等を行う。シャドーイングなど豊富な学習機能が強み。累計ユーザー数は470万人超。教材コンテンツ数は1000超。サブスク売上比率が9割超と高い。 記:2024/10/26
860
11/22 15:30
-20(-2.27%)
時価総額 2,967百万円
Wi-Fiレンタルサービスを手掛けるモバイルネットワーク事業が主力。在留外国人向け生活関連サービス、キャンピングカー事業等も展開。主力事業は売上順調。訪日外国人向けレンタカー予約サービスの提供を開始。 記:2024/10/29
6030 東証グロース
3,865
11/22 15:30
+25(0.65%)
時価総額 30,839百万円
オンライントラベルエージェント。総合予約プラットフォーム「skyticket」を運営。国内・海外航空券を中心に幅広い旅行商材を提供。多言語対応に強み。アプリDL数は2100万DL超。国内旅行事業を強化。 記:2024/08/05
6173 東証グロース
313
11/22 15:30
+1(0.32%)
時価総額 1,167百万円
水道職人コンサル等の水まわりサービス支援事業、自社製ミネラルウォーターの販売等を行うミネラルウォーター事業が柱。広告メディア事業も手掛ける。水まわりサービス支援事業では加盟店支援体制の強化を図る。 記:2024/10/26
1,335
11/22 15:30
+58(4.54%)
時価総額 16,908百万円
インバウンド中心の旅行サービス会社。訪日観光客向け旅行手配、旅行サービスの販売サイト「Gorilla」の運営等を行う。バス事業、ホテル等施設運営事業も。東南アジア、欧州は旅行エージェント中心に営業強化。 記:2024/07/28
6577 東証グロース
2,790
11/22 10:25
+21(0.76%)
時価総額 4,244百万円
クルーズ旅行予約サイト「ベストワンクルーズ」を運営。国内旅行総合予約サイト「ベストワンニューラルトリップ」等も。子会社に「えびす旅館」など。MSCベリッシマ、ダイヤモンド・プリンセスの販促強化を図る。 記:2024/10/10
9166 東証グロース
2,725
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時価総額 188,183百万円
GiGO等のアミューズメント施設、カラオケチェーン「カラオケBanBan」の運営等を行うエンタメ・プラットフォーム事業が柱。エンタメ・コンテンツ事業も。アミューズメントは積極的な新規出店、M&Aに注力。 記:2024/10/05
9204 東証グロース
584
11/22 15:30
+3(0.52%)
時価総額 35,232百万円
羽田・神戸・福岡路線、茨城等の独自路線に強みを持つ航空会社。22年12月に再上場。定時運航率は国内トップ。マイページ登録者数は25万人超。次世代機材の導入や運航効率の改善、地方自治体等との連携を図る。 記:2024/08/05
9271 東証グロース
514
11/22 15:30
+2(0.39%)
時価総額 3,296百万円
かんざしや傘、箸などの和雑貨専門店を主要都市や観光地に出店。アニメ・ゲームコンテンツのグッズOEM製造、宿泊施設の運営事業等も。訪日外国人の増加等で来店客数は増加。高価格帯商品の寄与で客単価は上昇。 記:2024/06/03
9552 東証プライム
2,144
11/22 15:30
+11(0.52%)
時価総額 127,167百万円
独立系M&A仲介企業。完全成功報酬制の料金体系などで優位性。譲渡企業の業種は製造業、建設業、情報通信業が多い。年間問い合わせ件数は5000件超。M&Aアドバイザーの採用は順調。成約件数は順調に増加。 記:2024/06/17