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決算を受けた個別物色の動きが強まりプラスに転じる【クロージング】

2023/4/27 16:09 FISCO
*16:09JST 決算を受けた個別物色の動きが強まりプラスに転じる【クロージング】 27日の日経平均は小幅に反発。41.21円高の28457.68円(出来高概算11億9000万株)で取引を終えた。米金融不安の再燃などを警戒して下落した米国市場の流れを引き継ぐ格好から売りが先行して始まった。日経平均は前場中盤に向けて28241.67円まで下げ幅を広げた。前日に大幅な減益予想を発表したアドバンテス<6857>が一時10%超える下げとなったことも投資マインドに悪影響を及ぼし、他の半導体関連株にも売りが波及する動きも見られた。一方で、ファナック<6954>、キヤノン<7751>、日東電工<6988>、デンソー<6902>など市場予想を上回る決算を発表した銘柄などには投資マネーが流入し、相場を支える格好となった。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1000を超え、全体の6割近くを占めた。セクター別では、銀行、輸送用機器、鉄鋼、ゴム製品など22業種が上昇。一方、証券商品先物、空運、倉庫運輸、陸運など10業種が下落し、サービスが変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、日東電工、ソニーG<6758>、ファナック、ダイキン<6367>が堅調だった半面、アドバンテス、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>が軟調だった。 前日の米国市場は、ファースト・リパブリック・バンクの救済について、「米政府は現時点では消極的である」との報道が伝わると、金融不安への懸念から銀行株中心に売られ、NYダウ、S&P500はともに下落した。この流れを受けて、東京市場でも証券株など金融セクター中心に売りが続き、日経平均の下げ幅は一時150円を超えた。しかし、メタ・プラットフォームズなど米テック企業の堅調な決算を映して、時間外取引での米株先物が値を上げているため、今夜の米国市場の反発期待が相場を支え、引けにかけて買い戻しの動きが優勢となった。 日経平均は小幅に反発となった。投資家の関心は本格化している企業決算に移っており、2024年3月期の増益予想を示す企業などには投資マネーが流入している。このため、決算を受けた個別物色の動きが目先的には強まりそうで、相場全般は方向感の定まらない展開が続きそうだ。一方、本日から日銀の金融政策決定会合が開催されている。政策変更への期待は後退しているものの、植田総裁就任後初の会合となるだけに、どのような発言が出てくるのか見極めたいと考える投資家が多い。 《CS》
関連銘柄 9件
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(-0.49%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(-0.12%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6902 東証プライム
2,267.5
11/22 15:30
-19(-0.83%)
時価総額 7,146,661百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。1949年にトヨタから分離独立。サーマルシステム、パワトレインシステム等を手掛ける。インバータで世界トップシェア。FA関連等の非車載事業も。電動化製品、安心・安全製品を拡販。 記:2024/10/07
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(0.32%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6988 東証プライム
2,403.5
11/22 15:30
-1.5(-0.06%)
時価総額 1,698,700百万円
1918年創業の高機能材料メーカー。偏光板やフレキシブルプリント基板等のオプトロニクス部門、インダストリアルテープ部門が柱。核酸の受託製造、衛生材料等も。情報機能材料ではハイエンド製品向けに注力。 記:2024/09/02
7751 東証プライム
5,054
11/22 15:30
+61(1.22%)
時価総額 6,740,838百万円
精密機器大手。1937年設立。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上比率は7割超。商業印刷、産業印刷分野はラインアップ強化図る。 記:2024/10/21
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17