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こう着ながらも参加者が限られる中では強い値動きに【クロージング】

2023/4/10 16:02 FISCO
*16:02JST こう着ながらも参加者が限られる中では強い値動きに【クロージング】 10日の日経平均は続伸。115.35円高の27633.66円(出来高概算8億2000万株)で取引を終えた。3月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想と大方一致し、失業率は予想比で低下したことから、米国の景気後退への懸念が幾分後退する結果となったとの受け止めが大半で、日本株は買いが先行してスタート。日経平均は取引開始後まもなく27737.49円まで上げ幅を広げた。また、円安が進んだことも投資家心理の改善につながった。ただし、前週末に決算を発表した安川電<6506>がさえないなど、電子部品や半導体関連株の一角が軟調だったほか、休場明けの米国市場の動きを見極めたいと考える投資家も多く、買い一巡後は上値の重い展開で、27600円台での推移を継続した。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1300を超え、全体の7割超を占めた。セクター別では、パルプ紙、倉庫運輸、ガラス土石の3業種を除く30業種が上昇。海運、その他製品、鉱業、保険、ゴム製品の上昇が目立った。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、第一三共<4568>、任天堂<7974>、バンナムHD<7832>、テルモ<4543>がしっかりだった半面、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>が軟化した。 日経平均の上げ幅は一時200円を超えたものの、25日線に上値を抑えられる格好だった。もっとも、香港のほか、ドイツ、フランスなどの欧州市場がイースターマンデーの祝日で休場なため、海外投資家の動きは鈍く、その中でのリバウンドとしては強い動きだったであろう。出来高概算は前週末に続いて8億2000万株と低調だった。 前日に日銀の植田和男新総裁が就任し、きょうは夕方に記者会見が予定されている。27日からの金融政策決定会合を前に、金融政策に関する具体的な示唆がある可能性は低いとみられるが、政策修正への思惑が高まるようだと、円高圧力が強まる可能性もあるだけに、警戒が必要だろう。また、米国ではインフレ関連指標の公表が多く予定されており、インフレ指標に振り回される展開となりそうであり、米国市場の動きに振られる場面がありそうだ。 《CS》
関連銘柄 10件
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(1.15%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(-1.07%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
6506 東証プライム
4,157
11/22 15:30
-70(-1.66%)
時価総額 1,108,630百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(0.32%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
3,142
11/22 15:30
-2(-0.06%)
時価総額 2,073,720百万円
バンダイ、ナムコの経営統合で2005年に誕生した持株会社。トイホビー事業、デジタル事業が主力。IP活用に強み。アミューズメント施設の運営等も。総還元性向は50%以上目標。トイホビー事業は堅調続く見通し。 記:2024/06/25
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(-0.45%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17