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輸出関連株売りが先行も米半導体関連株高を受けた押し目買いなどに下げ渋る【クロージング】

2023/3/24 16:15 FISCO
*16:15JST 輸出関連株売りが先行も米半導体関連株高を受けた押し目買いなどに下げ渋る【クロージング】 24日の日経平均は小幅続落。34.36円安の27385.25円(出来高概算10億1000万株)で取引を終えた。米長期金利の低下傾向などを背景に円相場が1ドル=130円台前半へと円高に振れているため、自動車や機械、電子部品など輸出関連株が下落したほか、米国の金融システムに対する根強い警戒感から金融株にも値を消す銘柄が目立ち、日経平均は前場中盤には27257.44円まで水準を切り下げた。一方、米半導体関連株が堅調だったため、半導体関連株が堅調に推移していたことが相場を支えた。ただ、週末の持ち高調整の動きなどもあり、次第に様子見ムードが広がり、27300円台での推移が続いた。 東証プライムの騰落銘柄は、値上り銘柄が850、値下がり銘柄が881でほぼ拮抗し、変わらずが105だった。セクター別では、海運、電気ガス、医薬品、石油石炭など13業種が上昇した。一方、鉱業、その他金融、保険、銀行など19業種が下落し、陸運は変わらず。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、信越化<4063>、リクルートHD<6098>、第一三共<4568>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>、テルモ<4543>、ファナック<6954>、アドバンテス<6857>が軟化した。 前日の米国市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ停止が近づいたとしてグロース株を中心に買われ、主要株価指数は上昇した。また、イエレン米財務長官が下院の証言で預金保護に向けた準備をする旨を発言したことも好影響をもたらしたようだ。しかし、東京市場は日米金利差が縮小するとの見方から円高基調が徐々に強まってきたため、為替メリットのはく落による収益改善期待の後退などが重荷となった。 米地銀の経営不安が拭えないだけに、金融システムに対する懸念は残る。国内では、29日の大引けから翌30日の寄り付きにかけて上場投資信託(ETF)などの配当落ち分を先物で1兆円以上買いヘッジする動きが出る一方、31日には日経平均の銘柄入れ替えに伴い2200億円超の日経平均構成銘柄売りが発生するなど需給の歪みが続く。また、31日には2月の米個人消費支出(PCE)物価指数が発表される。米国のインフレ動向の落ち着きを確認したいと考える投資家も多く、来週も不安定な展開になる可能性があることには留意したい。 《CS》
関連銘柄 8件
4063 東証プライム
5,574
11/1 15:00
-181(-3.15%)
時価総額 11,157,431百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。希土類磁石は車載市場などへの拡販に取り組む。配当性向は中長期的に40%目指す。 記:2024/05/16
4543 東証プライム
2,886.5
11/1 15:00
-58(-1.97%)
時価総額 4,302,897百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4568 東証プライム
4,869
11/1 15:00
-112(-2.25%)
時価総額 9,480,109百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
9,141
11/1 15:00
-392(-4.11%)
時価総額 15,502,770百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6857 東証プライム
8,745
11/1 15:00
-403(-4.41%)
時価総額 6,699,903百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,044
11/1 15:00
-73(-1.77%)
時価総額 4,025,474百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
22,485
11/1 15:00
-915(-3.91%)
時価総額 10,604,668百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
48,140
11/1 15:00
-1,380(-2.79%)
時価総額 15,319,159百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10