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高値警戒感やハイテク企業の業績懸念から買い見送りムードが強まる【クロージング】

2023/1/26 16:03 FISCO
*16:03JST 高値警戒感やハイテク企業の業績懸念から買い見送りムードが強まる【クロージング】 26日の日経平均は5営業日ぶりに小幅に反落。32.26円安の27362.75円(出来高概算9億8000万株)で取引を終えた。米国株の戻り歩調を支援材料に日経平均は買い先行で始まり、取引開始直後には心理的な節目の27500円を上回った。ただし、前日までの4営業日で1000円近く上昇したため、高値警戒感が台頭していたことなどから、次第に利益確定売りが増え、後場中盤には27284.08円まで水準を切り下げた。しかし、日米主要企業の決算発表の本格化で業績動向などを確認したいとの見方も多く、積極的な売買を手掛ける向きは少なく、模様眺めムードの強い相場展開だった。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が970に迫り、全体の過半数を占めた。セクター別では、不動産、精密機器、その他製品など18業種が上昇。一方、海運、石油石炭、電気機器など15業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、オリンパス<7733>、信越化<4063>、HOYA<7741>、資生堂<4911>、TDK<6762>、ソフトバンクG<9984>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ダイキン<6367>、ソニーG<6758>が軟化した。 日経平均は連騰により1カ月ぶりの高値圏にあり、短期的な過熱感が意識された。また、米半導体製造装置大手ラム・リサーチが25日発表した決算で、1-3月期業績予想が市場予想に届かず、時間外取引で2%近く下落したことをきっかけに、半導体関連株などに売りが波及したほか、円相場は1ドル=129円前半と、やや円高に振れていることもあり、自動車や機械など輸出株もマイナスに転じる銘柄が増え、日経平均の下げ幅は一時100円を超える場面もあった。 市場の関心は、国内外のハイテク企業などの決算に加え、米国で今夜発表される2022年10-12月期の国内総生産(GDP)速報値だ。今後の景気後退入りに向けた鈍化が示されるかが焦点との見方が多く、市場予想(前期比年率で2.9%)を下回らなければ、ソフトランディングへの期待感が高まり、ドル高を伴って米国株も上昇することが想定される。また、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利上げはほぼ織り込まれており、経済指標次第では、為替相場が大きく振れる可能性もあるだけに、為替の動きにも警戒が必要だろう。 《FA》
関連銘柄 10件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(0.95%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4911 東証プライム
2,729
11/22 15:30
-19(-0.69%)
時価総額 1,091,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(-0.49%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(-0.12%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(-0.35%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7733 東証プライム
2,458.5
11/22 15:30
-19.5(-0.79%)
時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
7741 東証プライム
19,375
11/22 15:30
-95(-0.49%)
時価総額 6,799,831百万円
メガネレンズ、医療用内視鏡などを手掛けるライフケア事業が主力。エレクトロニクス関連製品、映像関連製品等も。半導体用マスクブランクスで世界トップシェア。コンタクトレンズはPB品、オンラインサービスが順調。 記:2024/08/30
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17