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地政学リスクに関する報道を警戒するも28000円水準での底堅さを確認【クロージング】

2022/11/16 16:09 FISCO
*16:09JST 地政学リスクに関する報道を警戒するも28000円水準での底堅さを確認【クロージング】 16日の日経平均は小幅に続伸。38.13円高の28028.30円(出来高概算12億2000万株)と3営業日ぶりに28000円を回復して取引を終えた。前日の米国株高を受けて小幅ながら買い先行で始まった。ただし、ロシアのミサイルがウクライナの隣国ポーランド領内に落下し2人が死亡したなどと伝わったことで、地政学リスクの高まりからショートの動きが強まり、日経平均は寄り付き後30分ほどで27743.15円まで下押した。ただし、売り一巡後は下落幅を縮め、前場終盤には寄り付き水準まで戻した。ただし、地政学リスクがくすぶる状況のなかで積極的な上値追いの流れには向かいづらく、28000円水準でのこう着が続いた。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が940をとなり、全体の約過半数を占めた。セクター別では、鉱業、卸売、倉庫運輸、その他製品など18業種が上昇。一方、保険、精密機器、ゴム製品、証券商品先物、空運、石油石炭など15業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、第一三共<4568>、信越化<4063>、ファーストリテ<9983>が堅調だった半面、オリンパス<7733>、テルモ<4543>、ダイキン<6367>が軟調だった。 前日の米国市場は10月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回る結果となり、インフレのピークアウトへの思惑から主要株価指数は上昇。東京市場も買いが先行して始まったが、地政学的リスクへの懸念から一転して売り優勢の動きとなり、日経平均下げ幅は250円に迫る場面もあった。米PPIを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが緩まるとの期待感が広がっていただけに、地政学リスクが再燃したことは相場に冷や水を浴びせる形になった。 ただし、今回のミサイル事故の調査でミサイルの種類が明らかになるなど詳細が判明するまでは、関連報道を受けて再び地政学リスクが高まる可能性も残るため、ウクライナ・ロシア関連の報道に注意が必要だろう。また、米国ではニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の講演が控えるほか、小売売上高の発表が予定されている。インフレのピークアウトへの確度が高まるのかにも注目だ。 《FA》
関連銘柄 8件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(0.95%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(1.15%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(-1.07%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(-0.49%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
7733 東証プライム
2,458.5
11/22 15:30
-19.5(-0.79%)
時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17