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大幅に反発、米株先物高を背景に自律反発を狙った買い優勢に【クロージング】

2022/6/21 16:03 FISCO
*16:03JST 大幅に反発、米株先物高を背景に自律反発を狙った買い優勢に【クロージング】 21日の日経平均は3営業日ぶりに大幅反発。475.09円高の26246.31円(出来高概算11億1000万株)と3営業日ぶりに26000円を回復して取引を終えた。急ピッチの下落に対する反動から欧州株が上昇し、これに追随する形でグローベックスの米株先物が上昇して推移するなか、東京市場においても自律反発を狙った買いが先行した。26000円回復後は強弱感が対立する場面も見られたが、ナスダック100先物が一時2%超上昇するなど強い動きを見せるなか、半導体関連株などにも買い戻しの動きが強まり、後場中盤にかけて26418.84円まで上値を伸ばした。ただ、祝日明けの米国市場の動向を見極めたいこともあり、引けにかけてはポジション調整から上げ幅を縮めた。 東証プライムの騰落銘柄は値上がり銘柄が1700を超え、全体の9割超を占めた。セクターでは33業種すべてが上昇し、鉱業、空運、不動産、保険、石油石炭、その他金融の強い動きが際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>、テルモ<4543>、ファナック<6954>が堅調だった半面、KDDI<9433>、ファーストリテ<9983>が軟化した。 このところ下落の目立っていたハイテクセクターなどを中心にほぼ全面高となった。また前日の下落局面で、下値のめどと意識された5月12日の安値水準を終値では上回ったため、目先的な底入れへの期待が意識されたことも買い安心感につながった。心理的な節目である26000円を上回り、上げ幅は一時600円を超えた。「ヘッジファンドが日本株を売り切った」と一部で伝わっており、関係者からは「真空地帯のなか、値を飛ばした側面が強い」との指摘が聞かれた。 クリーブランド連銀のメスター総裁は米国の景気後退リスクが高まると発言するなど、欧米主要国の中銀による金融引き締めに伴う世界景気の減速への警戒感も依然として燻っており、買い戻しの域を抜け出ていないのも確かだ。22日と23日にパウエルFRB議長が上下院で金融政策について証言を行う予定で、パウエル発言を受けた米国金融市場の動向を見極めたいとする模様眺めムードは強い。また、月末にかけては米国でPCEデフレーターなど注目される経済指標の発表も控えており、インフレ懸念が再び高まれば、反動安となる可能性もあるだけに、目先は26000円台を固める展開となりそうだ。 《FA》
関連銘柄 7件
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(1.15%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(-0.49%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(0.32%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(0.7%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17