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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米引き締め加速に思惑も124円台の売りを意識

2022/4/7 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米引き締め加速に思惑も124円台の売りを意識 7日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者から引き締めに前向きな見解が相次ぎ、金利先高観からドル買い基調は継続。ただ、124円台は売りが強く、上値の重さが意識されそうだ。 3月に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、ウクライナ情勢の混迷を受け0.50%利上げを見送ったことが6日に公表された議事要旨で明らかになった。ドルは材料出尽くしでいったん売られたものの、FRBによる今後の引き締め加速を見込んだ買いが続く。本日アジア市場は中国経済の減速懸念で株安に振れやすいなか、ドルは売りづらいもよう。ドル・円は朝方の取引で123円半ばに下げた後、小幅に戻し下値の堅さを示した。 この後の海外市場でもドル買い基調に変わりはないだろう。本日公表される欧州中央銀行(ECB)の議事要旨がハト派的な内容なら、ユーロ売りに振れ、ドル・円の押し上げ要因に。また、今晩は複数の連銀総裁の発言機会があり、5月のFOMCに向け利上げ幅拡大やバランスシート縮小など一段の引き締めに前向きな見解がドル買いを後押ししそうだ。ただ、前日同様、124円台にはまとまった売りが観測され、上値の重さを嫌気した売りが見込まれる。 【今日の欧米市場の予定】 ・18:00 ユーロ圏・2月小売売上高(前月比予想:+0.5%、1月:+0.2%) ・20:30 欧州中央銀行(ECB)議事要旨(3月会合分) ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:20.0万件、前回:20.2万件) ・22:00 ブラード米セントルイス連銀総裁オンライン討論会参加(経済と金融政策) ・03:00 米アトランタ連銀総裁とシカゴ連銀総裁討論会参加(雇用関連、シカゴ連銀主催) ・04:00 米・2月消費者信用残高(予想:+181.00億ドル、1月:+68.38億ドル) 《FA》