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米国株安などを映して利益確定売りが先行する展開に【クロージング】

2022/3/31 16:01 FISCO
*16:01JST 米国株安などを映して利益確定売りが先行する展開に【クロージング】 31日の日経平均は続落。205.82円安の27821.43円(出来高概算13億4000万株)で取引を終えた。前日の米国株の下落や高値警戒感から利益確定売りが先行して始まり、取引開始直後には一時27763.96円まで下落した。その後、「バイデン米政権が米国の石油備蓄から大量放出する計画を検討している」と海外メディアが報じたことをきっかけに買い戻しの動きが強まり、28101.68円とプラスに転じる場面もあった。ただ、新規の手掛かり材料に乏しいことから、午後に入ると買い見送りムードが広がり、再び下げ幅を拡大させた。 東証1部の騰落銘柄は値下がり銘柄が1700を超え、全体の8割近くを占めた。セクターでは、海運、パルプ紙、鉄鋼、ゴム製品を除く29業種が下落し、証券商品先物、保険、銀行、電気ガスなどの下落が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、KDDI<9433>、郵船<9101>、川崎船<9107>、オリンパス<7733>はしっかりだった半面、リクルートHD<6098>、ソフトバンクG<9984>、中外薬<4519>、アステラス薬<4503>、トレンド<4704>が軟調だった。 米国市場では、前日にロシアとウクライナの停戦交渉に期待が高まっていたが、停戦協議で大きな進展はなかったため、前日の上昇に対する反動売りが優勢となり、主要株式指数は下落した。この流れを受けて、東京市場は主力銘柄中心に売りが優勢となった。前場半ばには米石油備蓄放出検討報道を受け原油先物が下落し、時間外取引のナスダック100先物は堅調に推移したことから、輸出関連株などを中心に押し目を拾う動きにつながった。ただし、その後は中国国家統計局が発表した3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5と、5カ月ぶりに好不調の境目である50を下回り、アジア市場が軟調に推移していることが重荷となった。 あすから名実ともに新年度相場入りする。機関投資家は新年度入り早々、年間の収益目標の一部をいったん確保しておこうと売りを先行させるほか、新たに外貨建て資産に資金を振り向ける行動に出やすく円安になる傾向もある。円安は相場の下支え要因になるとみられるが、4月の第1週は信託部門の売りが出やすい日が数日間続くことになり、信託の益出し売りには警戒が必要だろう。一方、米国では今夜、2月のPCEデフレーターが発表される。急速な利上げに対する米国経済の耐性を見極める上で、特に実質所得の動向には注目したいと考えている向きも多く、PCEデフレーターを受けた米国市場の動きにも警戒が必要だろう。 《FA》
関連銘柄 10件
4503 東証プライム
1,781.5
11/1 15:00
-14(-0.78%)
時価総額 3,223,915百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4519 東証プライム
7,213
11/1 15:00
-127(-1.73%)
時価総額 12,111,045百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4704 東証プライム
7,926
11/1 15:00
-145(-1.8%)
時価総額 1,115,957百万円
コンピュータ・インターネット用セキュリティ関連製品の開発、販売等を行う。ウイルスバスターで知名度高い。コンシューマ向け製品で国内トップシェア。配当性向70%目標。統合セキュリティプラットフォームを拡販。 記:2024/08/13
9,141
11/1 15:00
-392(-4.11%)
時価総額 15,502,770百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
7733 東証プライム
2,664.5
11/1 15:00
-46(-1.7%)
時価総額 3,426,259百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
8035 東証プライム
22,485
11/1 15:00
-915(-3.91%)
時価総額 10,604,668百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9101 東証プライム
5,066
11/1 15:00
-72(-1.4%)
時価総額 2,584,496百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9107 東証プライム
2,119
11/1 15:00
-6.5(-0.31%)
時価総額 1,514,509百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9433 東証プライム
4,760
11/1 15:00
-18(-0.38%)
時価総額 10,433,187百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9984 東証プライム
8,964
11/1 15:00
-534(-5.62%)
時価総額 15,444,560百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17