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後場に入り急変、ウクライナ情勢に関した報道をきっかけにリスク回避の動き【クロージング】

2022/2/17 16:02 FISCO
*16:02JST 後場に入り急変、ウクライナ情勢に関した報道をきっかけにリスク回避の動き【クロージング】 17日の日経平均は反落。227.53円安の27232.87円(出来高概算11億8000万株)で取引を終えた。前日の急伸の反動から利食い売りが先行して始まった。ウクライナ情勢への警戒から上値を積極的に買い上がる動きはないものの、警戒されていた米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨でタカ派色が強まらなかったことから売りも仕掛けづらく、日経平均は27400円を挟んだこう着に。後場の取引開始後には27438.74円と日中高値を更新する場面もみられた。ただし、その直後にウクライナ情勢に関した報道をきっかけにリスク回避の動きが優勢となり、一時27080.92円まで下押しした。心理的な節目である27000円割れを目前に下げ渋りを見せており、売り一巡後は27200円辺りでのこう着となった。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄が1500を超え、全体の7割超を占めた。セクター別では、鉱業、卸売、陸運、石油石炭など7業種が上昇。一方、サービス、倉庫運輸、情報通信、輸送用機器など26業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、資生堂<4911>、三菱商<8058>、豊田通商<8015>がしっかりだった半面、リクルートHD<6098>、ファ-ストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、中外薬<4519>が軟調だった。 前日の米国市場ではウクライナ情勢が気がかりとあって、主要株価指数は軟化した。また、前日の東京市場は大幅高を演じただけに、目先の利益を確保する動きも加わり、主力株中心に値を消す銘柄が目立った。午後に入り、ロシア通信が「ウクライナ政府軍が迫撃砲などで攻撃を仕掛けてきた」と伝えたことで、軍事衝突への警戒感が再燃。リスクオフの展開となった。ただし、全体の商いは低水準であり、需給が大きく動いたというよりは、短期筋による仕掛け的な動きが中心と見られる。 ウクライナ情勢を巡っては、「ロシア軍の撤収が未確認」と報じられたほか、バイデン米政権高官が「ここ数日で、ロシアは7000人の兵力を増強している」などと伝わっており、依然として不透明感が強い状況だ。このため、しばらくは関連報道に振り回され、相場が乱高下する可能性が高いとみられる。また、米国の金融引き締めへの警戒感も根強く、米国の経済指標の結果とそれを受けた米金融市場の動きにも注意を払う必要があるだろう。なお、本日は1月の住宅着工件数や2月のフィラデルフィア連銀景況感指数が発表される。 《FA》
関連銘柄 10件
4519 東証プライム
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大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
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6857 東証プライム
9,232
11/25 15:30
-215(-2.28%)
時価総額 7,073,014百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
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時価総額 4,177,774百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
8015 東証プライム
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11/25 15:30
+8.5(0.32%)
時価総額 2,828,028百万円
トヨタグループの総合商社。2006年にトーメンと合併。自動車関連、アフリカビジネスに強み。ラオス首都空港国際線ターミナルの運営等にも携わる。モビリティ部門は順調。27.3期ROE13%以上維持が目標。 記:2024/06/13
8035 東証プライム
23,135
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+885(3.98%)
時価総額 10,911,229百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8058 東証プライム
2,636.5
11/25 15:30
-10(-0.38%)
時価総額 11,017,981百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
50,730
11/25 15:30
+1,710(3.49%)
時価総額 16,143,351百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,874
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+288(3.35%)
時価総額 13,044,736百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17