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FOMC通過で投資家心理が改善し29000円を回復【クロージング】

2021/12/16 16:07 FISCO
*16:07JST FOMC通過で投資家心理が改善し29000円を回復【クロージング】 16日の日経平均は大幅続伸。606.60円高の29066.32円(出来高概算10億5000万株)と11月25日以来約3週間ぶりに29000円を回復して取引を終えた。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、テーパリング(量的緩和の縮小)加速を決め、来年の利上げ回数を従来の1回から3回に増やすとの予想が示された。想定の範囲内と受け止められ波乱なく通過したことから投資マインドが好転し、リスク許容度が高まった米国市場の流れを引き継いで主力株中心に買われた。買い一巡後はこう着感を強めたものの、ほぼ高値圏で取引を終えた。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄が1600を超え、全体の7割超を占めた。セクター別では、パルプ紙を除く32業種が上昇し、海運が4%を超える大幅な上げとなったほか、精密機器、鉱業、電気機器、医薬品の上げが目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、テルモ<4543>、ダイキン<6367>が堅調。半面、新生銀<8303>、三井化学<4183>、東建物<8804>、第一生命HD<8750>、大平金<5541>が小安い展開だった。 前日の米国市場ではFOMCの結果を受けて、主要株価指数が大幅に上昇したため、東京市場でも幅広い銘柄が値を上げた。また、岸田首相が前日、経済安保の観点から官民で半導体の国内製造支援を行うことを表明したこともあって、半導体関連に買いが波及するなど投資家心理が大きく改善した。 FOMCを通過したことで、日経平均は上値の節とみられていた25日線や200日線水準を突破した。関係者からは「年末に向けて株高ラリーが期待できるのではないか」との見方も出始めている。ただ、きょうの株高の原動力は、FOMC後の波乱を見越していたヘッジファンドなどの短期筋による買い戻しが主体とみられ、年金などの長期運用資金の市場流入は乏しい状況にあるだけに、ここから新たに水準が上昇するには、更なるきっかけ材料が必要との声も大きく、目先は29000円台固めの展開となりそうだ。 《FA》
関連銘柄 10件
4183 東証プライム
3,521
11/26 15:30
-156(-4.24%)
時価総額 707,172百万円
総合化学大手。エラストマー、エチレン、ビジョンケア材料、半導体・電子部品工程部材等を製造・販売。メガネレンズ材料、燃料タンク材料で世界トップシェア。事業ポートフォリ変革推進。総還元性向30%以上目指す。 記:2024/10/09
4543 東証プライム
3,096
11/26 15:30
-12(-0.39%)
時価総額 4,615,198百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
5541 東証プライム
1,435
11/26 15:30
+28(1.99%)
時価総額 28,093百万円
ステンレス鋼の主原料であるフェロニッケルの製造で国内トップ。日本曹達の鉄鋼部門から分離独立して1949年に誕生。現在は日本製鉄系列。ガス類の製造等も。LIB材料向け原料の製造販売事業の推進等に取り組む。 記:2024/10/22
6367 東証プライム
18,505
11/26 15:30
-235(-1.25%)
時価総額 5,424,075百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6857 東証プライム
8,834
11/26 15:30
-398(-4.31%)
時価総額 6,768,090百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
8035 東証プライム
22,650
11/26 15:30
-485(-2.1%)
時価総額 10,682,487百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8303 東証スタンダード
2,766
9/27 15:00
-32(-1.14%)
時価総額 567,127百万円
旧日本長期信用銀行。消費者金融のレイクが主力。SBI傘下。法人業務はストラクチャードファイナンスに強み。法人業務では利息収入が増加。個人業務ではアプラスの割賦収益等が増加。24.3期1Qは黒字転換。 記:2023/08/16
3,838
11/26 15:30
-43(-1.11%)
時価総額 3,958,317百万円
第一生命保険を中核とする持株会社。第一フロンティア生命保険、アイペット損害、ベネフィット・ワンなども傘下に持つ。既存進出国の資本効率改善などに取り組む。中期経営計画では27.3期ROE10%程度目標。 記:2024/08/30
8804 東証プライム
2,670
11/26 15:30
-0.5(-0.02%)
時価総額 558,479百万円
1896年創業の総合不動産デベロッパー。旧安田財閥系。東京・八重洲、日本橋周辺が最重点エリア。マンションはBrilliaブランドで展開。配当性向30%以上目安。保有オフィスビルは40棟超。稼働率は高水準。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
51,450
11/26 15:30
+720(1.42%)
時価総額 16,372,470百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25