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後場に注目すべき3つのポイント~FOMCは波乱なしであく抜け上昇?

2021/12/13 12:15 FISCO
*12:15JST 後場に注目すべき3つのポイント~FOMCは波乱なしであく抜け上昇? 13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶりに反発、FOMCは波乱なしであく抜け上昇? ・ドル・円は底堅い、日本株高で円売り ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■日経平均は3日ぶりに反発、FOMCは波乱なしであく抜け上昇? 日経平均は3日ぶりに反発。258.91円高の28696.68円(出来高概算4億3455万株)で前場の取引を終えている。 先週末10日の米株式市場でNYダウは216.30ドル高(+0.60%)と上昇。良好な企業決算を好感し寄り付き後、上昇。11月消費者物価指数(CPI)は39年ぶりの伸びを記録したが、想定内との見方から金利が低下したことで相場は好感。また、疾病管理予防センター(CDC)が初期の調査で、新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」によるワクチン接種完了者に対する影響は緩やかとの結果を発表したことも投資家心理を改善させた。大型ハイテク株に旺盛な買いが入り、ナスダック総合指数は+0.72%と上昇、なお、将来の株価変動率を示す米VIX指数は警戒水準の目安とされる20を割り、18.69まで低下。また、多くの機関投資家が運用指標とするS&P500指数は史上最高値を更新した。 米CPIを無難通過した安心感や米ハイテク株高を好感し、東京市場でも半導体関連を中心にハイテク株が買われ、日経平均は267.49円高の28705.26円でスタート。前場中頃には一時28793.32円(+355.55円)まで買われた。しかし、200日移動平均線を手前に伸び悩むと、前引けにかけては騰勢を弱め、上げ幅を縮める展開となった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などの半導体関連株が大幅に上昇。ソフトバンクG<9984>やソニーG<6758>、村田製<6981>、キーエンス<6861>などのハイテク株も総じて買い優勢で、ファーストリテ<9983>やダイキン<6367>などの値がさ株の一角も大幅高。国内証券の投資判断格上げを受けた川崎汽船<9107>を筆頭に郵船<9101>、商船三井<9104>の大手海運株も買われている。そのほか、イビデン<4062>、新光電工<6967>、レノバ<9519>、米国での金融引き締め観測を背景に東京海上<8766>、第一生命HD<8750>なども高い。第3四半期が好決算で今期3度目となる通期計画の上方修正を行った三井ハイテク<6966>は急伸し、東証1部上昇率トップに躍り出ている。 一方、東南アジアからの部品供給不足で国内工場の稼働停止が伝わっているトヨタ自<7203>が大きく下落。リクルートHD<6098>、エイチ・アイ・エス<9603>、日立<6501>、ベイカレント<6532>、神戸物産<3038>などの下落率も大きい。そのほか、決算が失望感を誘ったエイチーム<3662>、トビラシステムズ<4441>、シーイーシー<9692>などが東証1部下落率上位に並んでいる。 セクターでは保険業、海運業、その他金融業などが上昇率上位となっている一方、不動産業、輸送用機器、サービス業などが下落率上位となっている。東証1部の値上がり銘柄は全体の40%、対して値下がり銘柄は54%となっている。 週明けの日経平均は大幅反発。警戒されていた11月の米CPIは前月比での伸びが+0.8%と市場予想の+0.7%を上回ったが、変動の激しい食品・エネルギーを除いたコアでは+0.5%と市場予想と一致。記録的な高い伸びとはなったが、事前に警戒されていたこともあり、想定内との受け止めから、相場はポジティブに反応した。週明けの東京市場でも、半導体関連を中心にハイテク株に買いが先行している。しかし、関連株は先週末に値を崩していたものが多く、下げた分を取り戻したに過ぎず、14日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に投資家のポジションが強気に傾いたわけではないだろう。 前場の日経平均も一時300円超の上げ幅となったが、先週同様に200日移動平均線が位置する28800円手前では伸び悩む展開となっている。依然としてFOMCを確認するまでは相場の方向感は不透明だ。 一方、米国ではアップルが上場来高値を更新したほか、マイクロソフトも大幅高で上場来高値を窺う位置にあるなど、ハイテク株の強さが改めて注目されている。こうしたハイテク株高もあり、S&P500指数にいたっては既に史上最高値を更新している。FOMCを前にしたこの強さに安心感を抱いていいのかどうかは正直難しい。米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策の誘導目標とするフェデラル・ファンドレート(FFレート)の金利先物市場の動きからは、オミクロン株が出現する前から、FRBの量的緩和縮小(テーパリング)の加速を織り込む形で来年3回の利上げを織り込んでいた。一時、年1~2回に後退していたが、オミクロン株の脅威が後退するとともに再び年3回の利上げを織り込んできている。 米ハイテク株の強さやS&P500の史上最高値更新が、こうしたFRBのタカ派を織り込んだうえでの動きなのか、それとも、金利先物市場ほどにはタカ派になることはないと見込んでいるのかは定かではない。こればかりは蓋を開けてみないと分からないだろう。ただ、FRBのパウエル議長は次期議長の再任が決まった際から、明らかに姿勢が急速にタカ派にシフトしている。こうした変化の背景には、インフレ高止まりを要因に支持率が低迷しているバイデン大統領からの圧力があったのではないかと思わず勘ぐってしまう。そのバイデン大統領は、11月のCPI発表直後には「物価上昇は鈍化しはじめている」とし、インフレ抑制に躍起だ。 このため、今回のFOMCは、ドットチャートも注目だが、タカ派にシフトしたと思われるパウエル議長の記者会見にも注目だろう。さすがに、ドットチャートでいきなり中央値が年3回の利上げになることはないだろうとは思う。また、テーパー・タントラムの再来を防ぐために長い間、粘り強く慎重に市場と対話し続けてきたパウエル議長が、仮にバイデン大統領からの圧力を受けていたとしても、相場にサプライズをもたらすような過度なタカ派発言をするとも思えない。 しかし、もし万が一、米ハイテク株の強さやS&P500の史上最高値がこうした筆者同様の「さすがに~はないだろう」で成り立っているとしたら、先行きは危うい。次期FRB議長の再任が決まった際のように、パウエル議長が想定外のタカ派発言をしないようにと願うばかりだ。 さて、後場の日経平均は引き続き上値が軽いとはいえずとも、堅調な動きが想定される。上海総合指数がしっかりなうえ、香港ハンセン指数は大幅に上昇、時間外の米株価指数先物も軒並み堅調で、外部環境は良好だ。一方、14日からのFOMCが直前なだけに、様子見ムードも強く、大引けにかけては改めて上げ幅を縮める動きも想定される。 ■ドル・円は底堅い、日本株高で円売り 13日午前の東京市場でドル・円は底堅く推移し、113円前半から半ばへ小幅に値を上げた。日経平均株価の堅調地合いで日本株高を好感した円売りに振れ、主要通貨を押し上げた。一方、米10年債利回りの戻りは鈍く、ドル買いは小幅にとどまった。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円27銭から113円57銭、ユーロ・円は128円16銭から128円46銭、ユーロ・ドルは1.1301ドルから1.1319ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・さくらケーシーエス<4761>、理研コランダム<5395>の、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・12月調査日銀短観・大企業製造業業況判断DI:+19(予想:+19、9月:+18) ・日・12月調査日銀短観・大企業非製造業業況判断DI:+9(予想:+5、9月:+2) ・日・12月調査日銀短観・大企業全産業設備投資:前年度比+9.3%(予想:+9.8%、9月:+10.1%) ・日・10月機械受注(船舶・電力除く民需):前月比+3.8%(予想:+1.8%、9月:0. 0%) 【要人発言】 ・バイデン米大統領 「インフレはピークをつけたと考える」 「国外の石炭、石油、ガスプロジェクト支援を停止」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
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3038 東証プライム
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米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6367 東証プライム
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時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
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3,821
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+71(1.89%)
時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6532 東証プライム
5,469
11/22 15:30
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時価総額 849,943百万円
大手経営コンサルティング会社。全体戦略や事業戦略の立案など経営課題を解決するサービスを提供。24年9月に持株会社に移行、M&A推進。採用活動を積極化。コンサルタントの増加により人件費増も案件拡大で堅調。 記:2024/10/31
6758 東証プライム
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時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(-0.03%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
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時価総額 1,629,262百万円
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6966 東証プライム
763
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-7(-0.91%)
時価総額 150,566百万円
モーターコア製品等の製造・販売を行う電機部品が主力。リードフレーム、プレス用金型、平面研削盤等も手掛ける。福岡県北九州市に本社。車載用モーターコアで世界トップシェア。生産性向上、原価低減に取り組む。 記:2024/10/14
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2,562
11/22 15:30
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7203 東証プライム
2,664.5
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-10(-0.37%)
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自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
8035 東証プライム
22,250
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+470(2.16%)
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世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
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5,681
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+63(1.12%)
時価総額 11,589,240百万円
メガ損保の一角。東京海上日動火災保険、日新火災海上保険、イーデザイン損害保険などを傘下に収める持株会社。北米を中心とする海外保険事業等も。海外保険事業では競争力の高い商品のグローバル展開などに注力。 記:2024/10/25
9101 東証プライム
4,975
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-62(-1.23%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
5,430
11/22 15:30
-9(-0.17%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(-1.55%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9519 東証プライム
800
11/22 15:30
-10(-1.23%)
時価総額 72,950百万円
再エネ発電所を開発・運営。太陽光を軸にバイオマス、洋上風力発電事業も。小規模分散型の太陽光発電所も順次運転を開始したことで、発電量は順調に増加。東京ガとの間で資本業務提携、第三者割当増資で資本増強。 記:2024/08/26
9603 東証プライム
1,838
11/22 15:30
-3(-0.16%)
時価総額 146,785百万円
旅行会社大手。海外旅行に強み。「変なホテル」等の運営を行うホテル事業も。九州産業交通HDなどを傘下に収める。ハウステンボスは22年に譲渡。26.10期売上4300億円目標。グローバルマーケットの強化図る。 記:2024/06/09
9692 東証プライム
2,110
11/22 15:30
+22(1.05%)
時価総額 79,336百万円
独立系システムインテグレーター。1968年設立。ICTサービスの提供等を行うサービスインテグレーション事業が柱。トヨタグループなどが主要取引先。モビリティサービスではビッグデータ分析基盤構築などが順調。 記:2024/10/29
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17