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今日の為替市場ポイント:米国金利の先高観を意識して円買い拡大の可能性低い
2021/12/10 8:17
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*08:17JST 今日の為替市場ポイント:米国金利の先高観を意識して円買い拡大の可能性低い 9日のドル・円は、東京市場では113円81銭から113円46銭まで下落。欧米市場では、113円27銭まで下げた後、113円65銭まで反発し、113円46銭で取引終了。本日10日のドル・円は主に113円台で推移か。米国金利の先高観は後退していないことから、リスク回避的な円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。 9日の米国債券市場では、10年債利回りはやや低下したが、2年債利回りは下げ渋った。10日に発表される11月消費者物価指数は、インフレの高止まりを示唆する数値になると予想されており、コアインフレ率は10月実績の前年比+4.6%から+4.9%に上昇する見込み。また、米労働省が9日に発表した4日までの1週間の新規失業保険申請件数は1969年9月以来の低水準となる18.4万件にとどまった。労働市場は引き続き逼迫しており、労働コストの上昇は物価上昇につながる可能性があることから、来週開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では、量的緩和策の縮小ペースを多少速めることが決定される可能性がある。 市場参加者の間では「インフレ加速を抑制し、米国経済の持続的な回復を支援することが金融政策の重要課題」との声が聞かれている。ただ、利上げ時期についてはインフレ動向をさらに見極める必要があることから、一部で「FOMC声明で早期利上げの必要性が強調される可能性は低い」との見方も出ているようだ。 《FA》
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