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中国リスクがひとまず後退し買い戻しの動きに【クロージング】

2021/11/11 16:11 FISCO
*16:11JST 中国リスクがひとまず後退し買い戻しの動きに【クロージング】 11日の日経平均は5営業日ぶりに反発。171.08円高の29277.86円(出来高11億9000万株)で取引を終えた。前日の米国株安を映して売りが先行して始まったものの、「中国の不動産大手、中国恒大集団が利払い期限を迎えた社債利払いを実施した」と伝わったことで、目先の中国リスクが和らぐ格好となり買い戻しの動きが強まった。前場終盤には一時29336.03円まで上げ幅を広げた。ただ、明日のオプションの特別清算指数(SQ)算出を控えた持ち高調整の動きなどもあり、後場に入ると、29200円~29300円水準でのもみ合いが続いていた。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄が1200を超え、全体の6割近くを占めた。セクター別では、非鉄金属、倉庫運輸、卸売、その他金融など23業種が上昇。一方、石油石炭、鉱業、建設、食料品など10業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、テルモ<4543>が堅調。半面、資生堂<4911>、アサヒ<2502>、KDDI<9433>、バンナムHD<7832>、ネクソン<3659>が軟化した。 中国政府当局がこの日、不動産分野のM&Aについて、3つのレッドラインと呼ばれる不動産部門の負債比率規制を緩和するよう求めたと伝わったことで、中国リスクを後退させる要因になったようだ。ただ、午後に入ると、明日のオプションのSQに伴う持ち高調整の売り買いやMSCI指数の定期銘柄入れ替えの発表を12日早朝に控えて次第に模様眺めムードが広がった。こうしたなか、親会社によるTOBが判明したトッパンF<7862>がストップ高まで買われたほか、大平金<5541>、昭和電工<4004>など好決算銘柄には引き続き資金が流入していた。 中国恒大のデフォルト懸念がひとまず後退しているが、関係者からは「恒大集団の社債を保有するドイツのDMSAは期限内に利払いを受けておらず、目先は余談を許さない状況が続く」との指摘が聞かれた。このため、外国人投資家の動きも鈍いだけに、足元で上値抵抗線として意識されている5日線(29357円)水準を早期に突破できるかが目先の焦点となりそうだ。 《FA》
関連銘柄 13件
1,605
11/22 15:30
-6.5(-0.4%)
時価総額 2,441,221百万円
国内ビール大手のアサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品などを傘下に収める持株会社。欧州、オセアニア、東南アジアでも事業展開。日本は主力ブランドに経営資源投下。オセアニアは商品ポートフォリオを強化。 記:2024/09/01
3659 東証プライム
2,197
11/22 15:30
+48.5(2.26%)
時価総額 1,902,323百万円
PCオンラインゲーム、モバイルゲームを世界展開。NXC保有IPを活用したPCゲームの開発に強み。中国や韓国で人気タイトルを複数保有。北米及び欧州は売上伸長。「デイヴ・ザ・ダイバー」などが売上貢献。 記:2024/06/13
3,978
11/22 15:30
+177(4.66%)
時価総額 735,536百万円
昭和電工、旧日立化成が統合した機能性化学メーカー。半導体・電子材料、石油化学等のケミカルが柱。自動車部品、セラミックス等も。半導体後工程材料で世界トップシェア。事業ポートフォリオ改革等に取り組む。 記:2024/10/13
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(1.15%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4911 東証プライム
2,729
11/22 15:30
-19(-0.69%)
時価総額 1,091,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
5541 東証プライム
1,415
11/22 15:30
-22(-1.53%)
時価総額 27,701百万円
ステンレス鋼の主原料であるフェロニッケルの製造で国内トップ。日本曹達の鉄鋼部門から分離独立して1949年に誕生。現在は日本製鉄系列。ガス類の製造等も。LIB材料向け原料の製造販売事業の推進等に取り組む。 記:2024/10/22
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(0.32%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
3,142
11/22 15:30
-2(-0.06%)
時価総額 2,073,720百万円
バンダイ、ナムコの経営統合で2005年に誕生した持株会社。トイホビー事業、デジタル事業が主力。IP活用に強み。アミューズメント施設の運営等も。総還元性向は50%以上目標。トイホビー事業は堅調続く見通し。 記:2024/06/25
1,550
2/24 15:00
+1(0.06%)
時価総額 178,250百万円
ビジネスフォームやDPSで国内首位。BPOやカード・ICタグも。22.3期上期は決済関連が拡大。BPOも好調続く。親会社の凸版印刷がTOB発表。TOB価格1550円。TOB成立ならば同社株は上場廃止に。  記:2021/11/18
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(0.7%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17