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今日の為替市場ポイント:ウイルス変異種の感染拡大を警戒して円売り抑制も

2020/12/22 8:57 FISCO
*08:57JST 今日の為替市場ポイント:ウイルス変異種の感染拡大を警戒して円売り抑制も 21日のドル・円は、東京市場では103円25銭から103円60銭まで反発。欧米市場では、103円89銭まで買われた後、103円28銭まで下げており、103円32銭で取引終了。本日22日のドル・円は、主に103円台で推移か。新型コロナウイルスの変異種の感染拡大を警戒して、リスク選好的なドル買い・円売りは引き続き抑制される可能性がある。 報道によると、世界保健機関(WHO)は12月21日、英国などで新型コロナウイルスの変異種が検出されたことについて、「変異種の出現は世界的な大流行の過程で通常見られることとし、過度に警戒する必要はない」との見解を示した。確認作業が続けられているものの、開発されたワクチンは変異種にも同様の効果があるとの見方も表明した。しかしながら、感染力は従来種よりも強いとみられているため、英国からの渡航を制限する動きが各国で広がっている。アジアでも香港とインドが英国からの航空機の乗り入れを禁止した。サウジアラビア、クウェート、オマーンなどの中東諸国も国際線の乗り入れを禁止し、陸・海上の国境閉鎖を実施している。 市場参加者の間からは、「行動規制の強化(人の移動を大幅に抑制すること)によって、世界経済の早期正常化への期待は後退する」との声が聞かれている。ただ、「WHOの見解が間違っていなければ、国境や空港における検疫強化によってそれなりの対応が可能になる」との意見も出ていることから、リスク回避的な取引が世界的に急速に拡大する可能性は低いとみられる。為替については、米追加経済対策関連法案や英国と欧州連合(EU)の通商協議の行方を慎重に見極める状況が続くとみられる。 《CS》