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後場に注目すべき3つのポイント~薄商いで売り優勢も「買える銘柄には買い」

2020/8/18 12:46 FISCO
*12:46JST 後場に注目すべき3つのポイント~薄商いで売り優勢も「買える銘柄には買い」 18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、薄商いで売り優勢も「買える銘柄には買い」 ・ドル・円は下落、米中対立激化に警戒 ・値下がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位がファーストリテ<9983> ■日経平均は続落、薄商いで売り優勢も「買える銘柄には買い」 日経平均は続落。124.32円安の22972.43円(出来高概算4億6000万株)で前場の取引を終えている。 週明け17日の米株式市場でNYダウは反落し、86ドル安となった。ニューヨーク地区連銀製造業景気指数が市場予想を下回ったほか、追加経済対策を巡る協議の難航や米中対立の激化も懸念され、景気敏感株を中心に売りが出た。一方で半導体のエヌビディアを中心としたハイテク株が買われ、ナスダック総合指数は過去最高値を更新。米国株が高安まちまちとなるなか、本日の日経平均は1円高と小動きでスタートしたが、円相場が1ドル=105円台後半と円高方向に振れると弱含みの展開となった。前日と同様に薄商いのなか散発的な売りに押される格好となり、前場中ごろには節目の23000円を割り込み、22948.89円(147.86円安)まで下落する場面があった。 個別では、三菱UFJ<8306>などのメガバンク株や日立<6501>、キヤノン<7751>が2%超の下落。大型バリュー(割安)株の軟調ぶりが目立つが、ソフトバンクG<9984>やソニー<6758>もさえない。また、筆頭株主の株式譲渡を発表したグレイス<6541>や今期赤字見通しのビジョン<9416>が東証1部下落率上位に顔を出している。一方、米半導体株高を受けて東エレク<8035>やレーザーテック<6920>が買われ、ゲーム需要増加が見込まれている任天堂<7974>は5日続伸。米アマゾン系との提携拡大を発表したトヨタ自<7203>は小幅ながらプラスとなっている。エムスリー<2413>は3%の上昇で実質的な上場来高値を更新。オイシックス<3182>は商いを伴って急伸し、連日のストップ高を付けている。 セクターでは、鉱業、空運業、銀行業などが下落率上位。半面、小売業、食料品、その他製品などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は35%となっている。 日経平均は連日で3ケタの下落となり、節目の23000円を割り込んで前場を折り返した。日足チャート上では23090円近辺に位置する5日移動平均線も下回り、目先的な調整を意識させるかもしれない。企業の4-6月期決算発表やオプション7月物の特別清算指数(SQ)算出といったイベントを通過し、今週に入ると東証1部の売買代金は大きく減少。本日も前引け時点で8000億円弱にとどまっている。積極的な買いの手掛かりが見出しにくいなか、国内外の景気の先行きや米中対立への懸念がくすぶり、小口の売りが株価をじりじりと押し下げる格好だろう。前日の先物手口では、ドイツ証券やクレディ・スイス証券といった外資系証券の売り越しが観測されている。 売買代金上位では、米長期金利の伸び悩みやナスダック総合指数の高値更新を受けてややグロース(成長)株優位といったところか。当欄で従前指摘したとおり、短期的な資金循環や需給要因で米長期金利に上昇圧力がかかっても、ある程度の水準まで上昇するとイールドハンティング(利回り追求)的な動きが抑制要因として働くと考えられる。こうした低金利環境とコロナ禍でのニューノーマル(新常態)を追い風に、ナスダック総合指数が再び高値を取ってくるのも想定内だ。 とはいえ、任天堂やエムスリーの堅調ぶり、トヨタ自の底堅さを見るにつけ、やはりグロースやバリューといったファクター効果のみを見るのでなく、「個別に買える企業を選別する」動きが決算発表を通過して強まってきた感がある。トヨタ自はコロナ禍中においても、モビリティーの将来を見据えた手を打ってきている。中期的には株価純資産倍率(PBR)1倍水準回復も通過点に過ぎないだろう。 また、新興市場ではマザーズ指数が大幅に4日続伸し、取引時間中の年初来高値を更新してきた。新興企業の4-6月期決算は、ネットショップ作成支援のBASE<4477>など「ウィズコロナ」「アフターコロナ」下での新興企業の躍進を感じさせるものが少なくなかった。BASEは買いが一巡すると利益確定売りに押されているが、新興株の循環物色は続いている。前場のマザーズ売買代金は既に1500億円を超えており、個人投資家の新興株物色意欲は旺盛だ。 アジア株式市場では中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が小動き。東証株価指数(TOPIX)は0.45%の下落で前場を折り返しており、日銀による上場投資信託(ETF)買いが実施されるかは見通しづらい。円相場の上昇基調が続いている点もやや気掛かりで、海外短期筋の株価指数先物売りが散発的に出そうだが、中長期志向の実需筋などからの売りは従前ほど出ないかもしれない。この点については明日にも当欄で説明したい。後場の日経平均は軟調もみ合いが続くと予想する。 ■ドル・円は下落、米中対立激化に警戒 18日午前の東京市場でドル・円は下落。朝方は106円付近でもみ合っていたが、米中対立の先鋭化でリスク回避のムードが広がり、ドル売り・円買いに振れた。一方、米株式先物もマイナスに転じ、今晩の株安を見込んだドル売りも観測される。ドル・円は下値を模索する展開に。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円63銭から106円06銭、ユーロ・円は125円63銭から125円93銭、ユーロ・ドルは1.1869ドルから1.1896ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・バンク・オブ・イノベーション<4393>、オイシックス・ラ・大地<3182>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位がファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・豪準備銀行8月理事会議事要旨 「緩和政策は必要な限り継続する」 「現在の環境で政策措置を調整する必要がないことを再確認」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《HH》
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ネットショップ作成サービス「BASE」や購入者向けショッピングサービス「Pay ID」を提供するBASE事業が主力。オンライン決済サービス、資金調達サービス等も。PAY.JP事業ではプロダクトの強化図る。 記:2024/07/08
6501 東証プライム
3,672
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総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
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6758 東証プライム
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6857 東証プライム
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時価総額 4,823,034百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
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時価総額 2,315,664百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
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+23.5(0.9%)
時価総額 42,973,676百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7751 東証プライム
4,729
9/20 15:00
-11(-0.23%)
時価総額 6,307,365百万円
精密機器大手。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上高比率は7割超。グラフィックアート向け大判プリンター3機種を新発売。 記:2024/04/30
7974 東証プライム
7,670
9/20 15:00
-3(-0.04%)
時価総額 9,960,952百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
24,245
9/20 15:00
+1,225(5.32%)
時価総額 11,434,742百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,482
9/20 15:00
+39(2.7%)
時価総額 19,683,917百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9416 東証プライム
1,311
9/20 15:00
+6(0.46%)
時価総額 66,018百万円
海外用WiFiルーターレンタルサービスを展開。世界200以上の国と地域で利用可能な定額制Wi-Fiルーターを手掛ける。インバウンド需要の改善等でグローバルWiFi事業は好調。23.12期通期は大幅増益。 記:2024/04/14
9983 東証プライム
47,810
9/20 15:00
+1,910(4.16%)
時価総額 15,214,146百万円
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9984 東証プライム
8,563
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+158(1.88%)
時価総額 14,753,655百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17