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前場に注目すべき3つのポイント~新型コロナ関連にも買い疲れ感

2020/4/9 9:03 FISCO
*09:03JST 前場に注目すべき3つのポイント~新型コロナ関連にも買い疲れ感 9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:新型コロナ関連にも買い疲れ感 ■前場の注目材料:ビックカメラ、20/8下方修正 営業利益35億円←252億円 ■武田薬、米・欧バイオと提携、血漿分画製剤の開発・臨床試験 ■新型コロナ関連にも買い疲れ感 9日の日本株市場は、米国株高の流れを受けて買いが先行しようが、その後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。8日の米国市場ではNYダウが779ドル高と反発。米国経済の早期再開期待や第4弾経済支援策への期待から買いが先行した。 NY州などで新型コロナウイルスの感染者・死亡者数がピークに達しつつあることも引き続き好感された。その後、民主党大統領候補で、急進派で社会主義者として知られるサンダース氏が大統領選撤退を発表したほか、ロシアが原油協調減産で合意したとする報道を受けた原油価格の急伸を受けて上昇幅を広げた。 この流れにより、シカゴ日経225先物清算値は大阪比225円高の19145円。円相場は1ドル108円80銭台で推移している。朝方は米国市場の上昇が材料視されることになりそうだが、前日の先物は、現物取引終了後に下押した影響が大きく、日経平均は19353円水準であり、逆ザヤの状態である。過度な期待感は高まりづらいところであろう。 また、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、東京都においても終息の兆しが見られていない状況。感染拡大は見込まれているものの、投資家心理を冷ます可能性もあるため、売買代金は3兆円を下回る薄商いの需給も続きそうである。先物市場でのボラティリティの高い状況も続いているため、方向感の掴みづらい状況でもある。 物色の流れとしては、引き続き新型コロナウイルスに関連した銘柄に向かいやすいと考えられるが、1カ月以上も続いていることもあり、買い疲れ感も出てきているだろう。急伸していた銘柄へも戻り待ちの売り圧力が強まりやすく、これを超える買い需要がみられなければ、一気に利益確定に向かわせる可能性もあるだろう。 そのため、次第に銘柄選別が難しくなるほか、一部の材料株への資金集中が強まりやすいところ。とはいえ、コロナ関連ではなくとも、足元では直近IPO銘柄などにも値ごろ感からの資金流入がみられている。高値更新によって需給が良好な銘柄については、一段の上昇を意識した流れが期待されやすいところ。 ■ビックカメラ、20/8下方修正 営業利益35億円←252億円 ビックカメラ<3048>は2020年8月期業績予想の修正を発表。売上高は9410億円から8410億円、営業利益は252億円から35億円に下方修正した。新型コロナの影響が8月まで続くという仮定で算出。都心部に出店が多く、インバウンド比率が1割弱と同業他社に比べ高いのが業績下振れに直結する。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(19353.24、+403.06) ・NYダウは上昇(23433.57、+779.71) ・ナスダック総合指数は上昇(8090.90、+203.64) ・シカゴ日経225先物は上昇(19145、大阪比+225) ・SOX指数は上昇(1639.89、+54.51) ・VIX指数は低下(43.35、-3.35) ・米原油先物は上昇(25.09、+1.46) ・日銀のETF購入 ・日米欧の大型財政出動 ・株安局面での自社株買い ・来期の業績回復期待 ・キリンHD<2503>目視サイズの高分子ゲル、東大と作製、ヘルスサイエンスに応用 ・トヨタ自<7203>国内2工場再開、田原・宮田は来週まで休止 ・ユーグレナ<2931>いすゞと次世代バイオディーゼル燃料、シャトルバスで使用 ・セイコーエプソン<6724>50億円ファンド設立、VBに投資 ・武田薬<4502>米・欧バイオと提携、血漿分画製剤の開発・臨床試験 ・ビオフェルミン<4517>神戸に新工場、165億円投資 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・10:00頃 黒田日銀総裁あいさつ(支店長会議・テレビ会議) <海外> ・10:30 豪準備銀行金融安定化報告 《SF》
関連銘柄 7件
2503 東証プライム
2,124.5
11/22 15:30
+16.5(0.78%)
時価総額 1,941,793百万円
国内ビール2強の一角であるキリンビール、キリンビバレッジ、メルシャンを傘下に収める持株会社。ビールは「一番搾りブランド」が主力。医薬事業、ヘルスサイエンス事業等も展開。ファンケルへのTOBは成立。 記:2024/10/05
2931 東証プライム
433
11/22 15:30
±0(0%)
時価総額 59,023百万円
ミドリムシ等を活用した健康食品、化粧品の開発・製造・販売等を行うヘルスケア事業が主力。バイオ燃料の開発・製造・販売等も。青汁のキューサイを傘下に持つ。次世代エイジングケアブランド「CONC」に積極投資。 記:2024/09/02
3048 東証プライム
1,634.5
11/22 15:30
+7.5(0.46%)
時価総額 307,525百万円
家電量販店大手。都心部の駅前立地に大型店を出店。EC販売等も。傘下に家電量販店「コジマ」、PC専門店「ソフマップ」、日本BS放送など。免税売上はコロナ前の水準まで回復。強い店舗の再構築等に取り組む。 記:2024/06/03
4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(-0.19%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
3,130
7/27 15:00
-25(-0.79%)
時価総額 38,042百万円
医薬品メーカー。乳酸菌を活かした整腸剤の「ビオフェルミン」が主力製品。医薬品や栄養補助食品、農薬、化粧品、食品、食品添加物、飼料等も製造、販売する。21.3期は主力製品を含めた一般用製品が足踏みとなった。 記:2021/06/23
6724 東証プライム
2,709
11/22 15:30
+59(2.23%)
時価総額 1,043,025百万円
インクジェットプリンター大手。1942年設立。POSシステム関連製品、ラベルプリンター、液晶プロジェクター、産業用ロボット等も。オフィスプリンティング、商業・産業プリンティングなどを成長領域に位置付け。 記:2024/10/14
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01