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後場に注目すべき3つのポイント~上値追い鈍いが先高期待も後退せず、IPO活況続く

2019/12/17 12:41 FISCO
*12:41JST 後場に注目すべき3つのポイント~上値追い鈍いが先高期待も後退せず、IPO活況続く 17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、上値追い鈍いが先高期待も後退せず、IPO活況続く ・ドル・円は下げ渋り、日本株高継続で円売り ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■日経平均は反発、上値追い鈍いが先高期待も後退せず、IPO活況続く 日経平均は反発。77.96円高の24030.31円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引を終えている。 16日の米株式市場でNYダウは100ドル高と4日続伸し、S&P500指数やナスダック総合指数とともに過去最高値を更新した。米中が通商協議の「第1段階」で合意したことや中国の11月小売売上高、鉱工業生産が市場予想を上回ったことが好感された。全米住宅建設業協会(NAHB)の12月住宅市場指数も20年ぶりの高水準を記録し、世界経済減速への懸念が和らいだ。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで138.77円高の24091.12円からスタートし、取引時間中の年初来高値を更新。ただ、利益確定の売りが出て寄り付きを高値に上げ幅を縮めると、24000円近辺でもみ合う展開となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の5割弱、対して値下がり銘柄は4割強となっている。 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>やキーエンス<6861>、ファーストリテ<9983>がしっかり。任天堂<7974>やトヨタ自<7203>は小幅高。一部証券会社の投資判断引き上げが観測されたHOYA<7741>は5%超の上昇となった。パーク24<4666>は今期増益見通しが好感されて急伸し、中小型株ではWSCOPE<6619>の活況が続いている。また、MSOL<7033>が大幅続伸で東証1部上昇率トップとなり、ボルテージ<3639>は中国でのアプリ展開への期待からストップ高を付けた。一方、ソニー<6758>、東エレク<8035>、JT<2914>はさえない。構造改革の実施と業績下方修正を発表した電通<4324>が5%の下落となり、金融庁が業務停止命令を検討と報じられたかんぽ生命保険<7181>は4%近い下落。また、新日科学<2395>などが東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、鉱業、精密機器、医薬品などが上昇率上位。半面、鉄鋼、繊維製品、非鉄金属などが下落率上位だった。 前日の米主要株価指数が揃って過去最高値を更新し、本日の日経平均も寄り付きで取引時間中の年初来高値を更新した。ただ、寄り付きを高値に伸び悩み。目先の利益を確定する売りが出ており、積極的に上値を追う動きも乏しいとみられる。ここまでの東証1部売買代金はおよそ9700億円とさほど膨らんでいない。個別でも、米半導体関連株の一角が大きく値上がりしたにもかかわらず、東エレクなどは利益確定売りに押される展開となっている。米中通商協議の「第1段階」の合意や目先の経済指標の改善はこれまでの株高のなかである程度織り込んでおり、更なる上値追いの材料とはみなされていないようだ。円相場が1ドル=109円台後半で下げ渋っている点も注目される。とはいえ売りを誘う材料は乏しく、アジア株も総じてしっかり。先高期待の後退までは想定されず、日経平均は24000円台での値固めが続きそうだ。 新興市場では日経ジャスダック平均が小幅に3日続伸する一方、マザーズ指数が小幅に5日続落して前場を折り返した。サンバイオ<4592>が前日と同様にストップ安水準での売り気配が続いており、マザーズ指数を下押ししている。しかし、本日マザーズ市場へ新規上場したクラウド会計ソフトのフリー<4478>は公開価格を25%上回る初値を付けた。公募・売出しによる吸収金額がSansan<4443>に次ぐ今年2番目の大きさだったことを考慮すると、好調な出足と言えるだろう。初値後も値上がりしており、売買代金は全市場で2位にランクイン。マクアケ<4479>も再び上値を窺う動きを見せており、IPO(新規株式公開)銘柄の活況が続いている。個人投資家の物色意欲はなお旺盛のようだ。 ■ドル・円は下げ渋り、日本株高継続で円売り 17日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。早朝に弱含んだ後、日本株高を手がかりに円売りが進み、109円半ばに値を戻した。 早朝の取引でブレグジットの不透明感によるポンド・円の急落でクロス円が下落し、ドル・円は109円40銭台に下げる場面があった。ただ、日経平均株価が24000円台を回復し、円売りによりドルは値を戻している。 ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続き、日経平均は後場も大台を維持するとの期待感から円売り基調に変わりはない。また、上海相総合指数もプラスに浮上しており、円売りを支援しそうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円49銭から109円63銭、ユーロ・円は121円94銭から122円19銭、ユーロ・ドルは1.1134ドルから1.1156ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・大同信号<6743>、ホーブ<1382>など、7銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・豪準備銀(議事要旨) 「必要であればさらなる刺激策を提供する能力はある」 「雇用・インフレ目標のために長期にわたる低金利が必要」 「世界経済のダウンサイドリスクはいく分低下」 「現在の賃金の上昇ペースはインフレ目標達成には不十分」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 22件
1382 東証スタンダード
1,864
11/29 15:30
-69(-3.57%)
時価総額 1,420百万円
業務用いちご果実が主力のいちご果実・青果事業が柱。夏秋期に収穫できる自社品種が強み。クリスマス需要のある2Qが商盛期。種馬鈴薯の生産販売等も行う。自社品種「夏瑞」の生食用販売、業務用販売などに注力。 記:2024/06/07
2395 東証プライム
1,597
11/29 15:30
+43(2.77%)
時価総額 66,486百万円
医薬品開発受託会社。医薬品開発の全ステージを受託できる国内唯一の企業グループ。前臨床試験受託で国内トップ。イナリサーチなどを傘下に収める。実験施設の拡充など戦略的な大型投資継続。SBIHDと業務提携。 記:2024/10/20
2914 東証プライム
4,219
11/29 15:30
-39(-0.92%)
時価総額 8,438,000百万円
世界的な大手たばこメーカー。メビウス、セブンスター等のブランドを展開。製薬会社の鳥居薬品、加工食品メーカーのテーブルマーク等を傘下に持つ。たばこ事業は販売数量増などで、自社たばこ製品売上収益が順調。 記:2024/07/01
3639 東証スタンダード
228
11/29 15:30
-1(-0.44%)
時価総額 1,485百万円
女性向け恋愛ドラマアプリが主力。「100シーンの恋+」などを展開。男性向けアプリ、電子コミック販売ストア、電子コミックレーベルの運営等も。「ボル恋comic」は売上順調。販路拡大や原作力の強化等を図る。 記:2024/07/05
4324 東証プライム
3,824
11/29 15:30
+39(1.03%)
時価総額 1,033,111百万円
国内最大の広告代理店。世界145以上の国・地域で事業展開。メディア確保力、広告企画力などが強み。配当性向35%目標。内部投資で競争力、ケイパビリティの強化を図る。中国などでのコアビジネス再建に注力。 記:2024/07/08
4443 東証プライム
2,108
11/29 15:30
+55(2.68%)
時価総額 265,840百万円
営業DXサービス「Sansan」、インボイス管理サービス「Bill One」等を手掛ける。Sansanは契約件数が9400件超。Bill Oneの有料契約件数は2600件超。Bill Oneは高成長続く。 記:2024/06/07
4478 東証グロース
2,948
11/29 15:30
+101(3.55%)
時価総額 172,782百万円
中小企業向けに統合型クラウド会計ソフト、人事労務ソフトの提供等を行う。クラウド会計ソフトで国内トップシェア。有料課金ユーザー企業数は53万件超。サブスク売上比率が高い。金融サービスの拡大等を図る。 記:2024/10/24
4479 東証グロース
497
11/29 15:30
-3(-0.6%)
時価総額 6,325百万円
応援購入型クラウドファンディングサイト「Makuake」を運営。製品プロデュース支援事業等も。会員数は275万人超。池田泉州HDの法人向けデジタルバンク事業に参画。1プロジェクト当たりの単価向上を図る。 記:2024/06/15
4592 東証グロース
968
11/29 15:30
+1(0.1%)
時価総額 66,433百万円
再生細胞医薬品の開発・製造・販売を行う。中枢神経系疾患が主な対象。細胞治療薬「SB623」が主要開発品。ヒト体性幹細胞加工製品「アクーゴ脳内移植用注」は日本における条件及び期限付き製造販売承認を取得。 記:2024/10/11
4666 東証プライム
1,795.5
11/29 15:30
-6.5(-0.36%)
時価総額 307,117百万円
時間貸駐車場「タイムズパーキング」、月極駐車場の運営を行う。英国、豪州などにも進出。モビリティサービス「タイムズカー」の提供等も。国内タイムズパーキング件数は1.8万件超。モビリティ事業は会員数が順調増。 記:2024/10/07
6619 東証プライム
280
11/29 15:30
-16(-5.41%)
時価総額 15,439百万円
リチウムイオン二次電池用セパレータの製造、販売を行う。イオン交換膜事業等も手掛ける。売上構成比は車載向けが6割超。欧米、アジア地域のEV用電池メーカーなど新規顧客開拓図る。製品競争力の強化等にも注力。 記:2024/07/28
6743 東証スタンダード
467
11/29 15:15
+14(3.09%)
時価総額 8,414百万円
日本3大信号メーカーの一角。自動列車制御装置、踏切保安装置、信号機など鉄道信号製品の製造・販売を行う。産業用機器関連事業、不動産関連事業も。既存製品の競争力維持を図る。27.3期売上高230億円目標。 記:2024/10/08
6758 東証プライム
3,007
11/29 15:30
-51(-1.67%)
時価総額 18,772,996百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
64,720
11/29 15:30
-600(-0.92%)
時価総額 15,740,422百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
1,809
11/29 15:30
+32(1.8%)
時価総額 30,360百万円
プロジェクト・マネジメント・オフィス(PMO)サービスが主力のマネジメント専門企業。マネジメントコンサル、プロジェクトマネジメント実行支援等を行う。人材の積極採用などにより、事業領域の拡大を図る。 記:2024/10/25
7181 東証プライム
3,139
11/29 15:30
+19(0.61%)
時価総額 1,254,639百万円
日本郵政グループの保険会社。1916年に創設された簡易生命保険が前身。総資産は業界最大級。郵便局を通じて保険商品の販売等を行う。個人保険の保有契約件数は1950万件超。商品ラインアップの拡充図る。 記:2024/10/25
7203 東証プライム
2,551.5
11/29 15:30
-55.5(-2.13%)
時価総額 40,300,909百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7741 東証プライム
19,260
11/29 15:30
-235(-1.21%)
時価総額 6,759,470百万円
メガネレンズ、医療用内視鏡などを手掛けるライフケア事業が主力。エレクトロニクス関連製品、映像関連製品等も。半導体用マスクブランクスで世界トップシェア。コンタクトレンズはPB品、オンラインサービスが順調。 記:2024/08/30
7974 東証プライム
8,810
11/29 15:30
+25(0.28%)
時価総額 11,441,459百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
23,310
11/29 15:30
-430(-1.81%)
時価総額 10,993,765百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
51,110
11/29 15:30
+10(0.02%)
時価総額 16,264,275百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,936
11/29 15:30
-112(-1.24%)
時価総額 13,135,875百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17