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後場に注目すべき3つのポイント~目先調整は想定内だがイベント見極め

2019/9/17 12:42 FISCO
*12:42JST 後場に注目すべき3つのポイント~目先調整は想定内だがイベント見極め 17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は10日ぶり小幅反落、目先調整は想定内だがイベント見極め ・ドル・円は上げ渋り、欧米株安観測で ・値下がり寄与トップはソフトバンクグループ<9984>、同2位はバンナムHD<7832> ■日経平均は10日ぶり小幅反落、目先調整は想定内だがイベント見極め 日経平均は10日ぶり小幅反落。23.55円安の21964.74円(出来高概算6億4000万株)で前場の取引を終えている。 16日の米株式市場でNYダウは9日ぶりに反落し、142ドル安となった。14日にサウジアラビアの石油施設が攻撃を受け、イランの関与が疑われるなど中東情勢を巡る地政学リスクの高まりから売りが先行。原油価格が急騰し、世界経済への先行き不透明感が広がった。連休明けの日経平均もこうした流れを引き継いで40円安からスタートすると、寄り付き直後には21878.63円(109.66円安)まで下落する場面があった。ただ、円相場の下落を支えにプラス圏へ浮上し、前場中ごろには一時22041.08円(52.79円高)まで上昇するなど方向感に乏しい展開だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の3割強、対して値上がり銘柄は5割強となっている。 個別では、ソフトバンクG<9984>が売買代金トップで3%近い下落。出資先の米シェアオフィス大手が上場を延期する見通しと伝わっている。SMC<6273>は3%超の下落。中国の8月工業生産高の伸びが鈍化し、利益確定売りがかさんだようだ。その他売買代金上位ではリクルートHD<6098>などが軟調で、ファーストリテ<9983>は小安い。エーザイ<4523>はアルツハイマー病治療薬の治験中止を受けて3%の下落。また、決算が嫌気されたヤーマン<6630>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、メガバンク株やトヨタ自<7203>、任天堂<7974>などはしっかり。スマートフォン向けゲームの好調を受けてスクエニHD<9684>が活況となり、コロプラ<3668>はストップ高。また、原油価格の急騰で国際帝石<1605>などの関連銘柄が大きく買われ、コロプラとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。セクターでは、海運業、空運業、化学などが下落率上位。反面、鉱業、石油・石炭製品、その他金融業などが上昇率上位だった。 サウジアラビアの石油施設への攻撃を受け、連休明けの東京市場も売りが先行して始まった。米国はイランの関与を指摘しており、中東情勢が一段と緊迫化する恐れがある。しかし、トランプ米大統領が対イラン強硬派のボルトン大統領補佐官を解任し対話姿勢に舵を切っていたこと、石油供給についてはトランプ氏が備蓄放出の構えを見せたことから、市場は比較的冷静に受け止めているようだ。日経平均は先週末までの9連騰でおよそ1368円上昇し、節目の22000円に乗せる場面もあった。短期的な達成感と過熱感から目先の調整は想定内だろう。一方、ここまで一本調子の上昇が続いただけに、こうした調整局面では上昇に乗り遅れた投資家の押し目買いが入りやすい。 ただ、今週は17~18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、18~19日に日銀金融政策決定会合が開かれる予定となっている。日米の金融政策を見極めたいとの思惑から、売りにも買いにも傾きづらい状況とも言える。連休の合間であることも個人投資家の様子見ムードにつながるだろう。後場の日経平均も先週末終値を挟み一進一退の展開が続くとみておきたい。 ■ドル・円は上げ渋り、欧米株安観測で 17日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。米中摩擦解消への期待感が広がったものの、欧米株安観測で円売りは縮小しドルは朝方の安値付近まで失速した。 ドル・円は、108円前半を中心とした値動き。米中貿易交渉の次官級協議が近く開かれる見通しとなり、両国の摩擦解消への期待感から日経平均株価はプラスに浮上。リスク選好の円売りでドルは 108円30銭台に値を上げた。 ただ、中国株や欧米株式先物の軟調地合いが続き、今晩の株安への警戒から円売りは縮小。ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏で推移しており、目先の日本株安継続への思惑から円売りは後退しているようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円02銭から108円37銭、ユーロ・円は118円87銭から119円24銭、ユーロ・ドルは1.0998ドルから1.1012ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・コロプラ<3668>、アイビー化粧品<4918>など、7銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクグループ<9984>、同2位はバンナムHD<7832> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・豪準備銀(議事要旨) 「必要であれば追加緩和」 「世界経済の見通しにダウンサイズリスク」 「賃金の伸びの上向きトレンドは勢いを失ったもよう」 <国内> 特になし <海外> ・米連邦公開市場委員会(FOMC、18日まで) ・第74回国連総会(30日まで。24日から一般討論演説) 《HH》
関連銘柄 13件
1605 東証プライム
2,005
11/22 15:30
+25(1.26%)
時価総額 2,524,568百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
3668 東証プライム
471
11/22 15:30
-8(-1.67%)
時価総額 61,256百万円
スマホ向けゲームなどの開発・運営を行うエンターテインメント事業を手掛ける。魔法使いと黒猫のウィズ、白猫プロジェクトが代表作。投資育成事業も展開。ブリリアンクリプトトークンは上場地域の拡大等に取り組む。 記:2024/08/23
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(0.67%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
4918 東証スタンダード
246
11/22 15:30
±0(0%)
時価総額 1,315百万円
スキンケア・メークアップなどの化粧品、美容補助商品等の製造・販売を行う。全国の販売会社を通じた対面販売に特徴。スキンケア部門の売上高比率が高い。浸透美活液「レッドパワー セラム」などの販促を強化。 記:2024/08/26
9,824
11/22 15:30
+288(3.02%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6273 東証プライム
66,580
11/22 15:30
-230(-0.34%)
時価総額 4,485,428百万円
空気圧制御機器メーカー。方向制御機器や駆動機器、空気圧補助機器、温調機器等の製造・販売を行う。空気圧機器で世界トップシェア。豊富な品揃えなどが強み。千葉県柏市の新技術センターは25年9月に完成予定。 記:2024/10/04
6630 東証プライム
779
11/22 15:30
+1(0.13%)
時価総額 45,454百万円
美容健康機器の製造・販売、化粧品や生活雑貨の販売等を手掛ける。美顔器で国内トップシェア。ヤーマン、ミーゼなどのブランドを展開。中計では28.4期売上700億円目標。オリジナル機能性化粧品の拡充を図る。 記:2024/10/25
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
3,142
11/22 15:30
-2(-0.06%)
時価総額 2,073,720百万円
バンダイ、ナムコの経営統合で2005年に誕生した持株会社。トイホビー事業、デジタル事業が主力。IP活用に強み。アミューズメント施設の運営等も。総還元性向は50%以上目標。トイホビー事業は堅調続く見通し。 記:2024/06/25
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(-0.45%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
6,029
11/22 15:30
-21(-0.35%)
時価総額 738,745百万円
スクウェア・エニックス、タイトーなどを傘下に収める持株会社。ファイナルファンタジー、ドラゴンクエストなどRPGで存在感。配当性向30%が基本方針。開発体制の整備、新作タイトルのデジタル販売強化等に注力。 記:2024/07/05
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17