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後場に注目すべき3つのポイント~米株急落を嫌気も、円高一服などで下げ渋り

2019/8/15 12:39 FISCO
*12:39JST 後場に注目すべき3つのポイント~米株急落を嫌気も、円高一服などで下げ渋り 15日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反落、米株急落を嫌気も、円高一服などで下げ渋り ・ドル・円は伸び悩み、米株反発期待も買い続かず ・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■日経平均は大幅反落、米株急落を嫌気も、円高一服などで下げ渋り 日経平均は大幅反落。250.21円安の20404.92円(出来高概算6億690万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場では、中国の7月鉱工業生産が10年ぶりの低水準となったほか、ドイツの4-6月期GDP速報値がマイナス成長となり、売りが先行した。また、米国債イールドカーブ(長短金利差)が逆転したことで世界経済減速への警戒感が高まったことにより、NYダウは800ドル安と今年最大の下げを記録。これにより、シカゴ日経225先物清算値は大阪比460円安の20120円となり、本日の日経平均は300円を超える下落で寄り付いた。値がさ株中心に売り込まれ、寄り付き直後の日経平均は一時400円を超える下げとなる場面もあった。その後は、為替市場における円高進行が一服したことや日経平均やそのほかアジア株式市場の下げ幅が前日の米国株の下落幅に対して限定的であったことなどから、短期筋による指数先物への買い戻しが入ったようだ。これにより、日経平均は前引けにかけてやや下げ幅を縮小する展開となった。 セクターでは、東証33業種全てが下落となるなか、とりわけ、石油・石炭製品や鉱業が2%安と下げが目立った。売買代金上位では、任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、トヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>、三菱UFJ<8306>、キーエンス<6861>、ZOZO<3092>が下落した。一方で、業績評価の動きが続くベネフィットジャパン<3934>が21%高と値上がり率トップになったほか、上振れ決算に加えて新中期計画なども好材料視されたスカラ<4845>やコンプラ費用を吸収しての高い増益決算の評価されたアルテリア<4423>、前週の決算が引き続き好感されている明和産業<8103>など、業績面が好感された銘柄が値上がり上位を占めた。 本日の前場取引では、為替相場における円高進行が一服したことが日経平均の下げ幅縮小における一因になったとみられている。前日の米国債券市場では、10年債利回りが2007年6月以来、2年債利回りを一時下回った。ドル買い需要の高まりなどからドルインデックスが夜間から引き続き強含みをみせるなか、オーストラリアにて7月雇用者数が市場予想を上回ったことで豪ドルが一時0.6788ドルまで上昇したことなども円売りに対する支援材料となったようである。 また、引き続き下げ局面における日経平均の下値メドとして意識されやすい株価純資産倍率(PBR)1倍レベルである節目の20000円処に近づくにつれて、日経レバETF<1570>を手がける向きも増加しており、この水準での押し目拾いの動きも足元で目立っている。前日の米主要3指数が揃って3%前後の大幅安となったことに対して、前引け時点の日経平均及び東証株価指数(TOPIX)は1.2-3%程度の下落幅に収まったことはひとまず安心感に繋がろう。無論東京市場では、米中貿易摩擦や香港デモなどの海外ニュースフローに振らされる展開が続いており、上値追いには慎重にならざるを得ないものの、日銀による上場投資信託(ETF)買い入れも期待されるなか、直近の全体相場に連れ安となっていた好業績銘柄を見直す動きは出てくる可能性がありそうだ。 ■ドル・円は伸び悩み、米株反発期待も買い続かず 15日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。米国株の今晩の反発を期待した買いが入り一時106円台を回復したが、減速懸念から買いは続かず失速した。 前日の米株式市場で、米長短金利差の逆転でリセッション入りへの懸念からNYダウなど主要指数が大幅に下げ、本日の日本株や中国株は軟調スタート。ただ、先物指数から今晩の米国株の急反発が予想され、ドルは106円台を回復する場面もあった。 また、人民元の基準値が前日よりも元高に設定され、円買いは後退。また、ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続くものの、中国株や香港株は下げ幅を縮小しており、センチメントの一段の悪化は回避されているようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円73銭から106円03銭、ユーロ・円は117円78銭から118円12銭、ユーロ・ドルは1.1135ドルから1.1147ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・グローバルウェイ<3936>、カオナビ<4435>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・デベル豪準備銀副総裁 「米中通商摩擦は企業に大きな不確実性をもたらしている」 「投資の手控えは結果として景気下押しリスクになる」 「賃金は大幅に伸びると思わない」 「中国の景気刺激策により貿易摩擦の豪経済への影響は限定的」 【経済指標】 ・豪・7月失業率:5.2%(予想:5.2%、6月:5.2%) ・豪・7月雇用者数増減:+4.11万人(予想:+1.4万人、6月:-0.23万人←+0.5万人) <国内> ・13:30 6月鉱工業生産確報(速報値:前月比-3.6%) <海外> ・特になし 《HH》
関連銘柄 14件
3092 東証プライム
4,751
11/22 15:30
+61(1.3%)
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国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフー傘下。ファッションメディア「WEAR」の運営等も。配当性向70%目安。ZOZOTOWN事業では取扱アイテム、ブランドの拡充図る。 記:2024/06/09
3934 東証スタンダード
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11/22 15:07
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3936 東証グロース
119
11/22 15:30
±0(0%)
時価総額 4,335百万円
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1,979
10/17 15:00
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時価総額 98,950百万円
通信サービス会社。全国規模の光ファイバーネットワークを持ち、インターネット接続や基幹ネットワーク等のサービスを提供する。丸紅とセコムがTOB。今期1Qはインターネットネットワークのサービスが堅調だった。 記:2023/09/08
4435 東証グロース
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時価総額 20,173百万円
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4845 東証プライム
461
11/22 15:30
+3(0.66%)
時価総額 8,187百万円
サイト内検索エンジン「i-search」、自動音声応答システム等を手掛けるDX事業が主力。リユースECサイト「遊々亭」の運営等を行うEC事業等も。事業の選択と集中、コスト削減による事業構造改革を推進。 記:2024/10/12
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(-0.12%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(-0.03%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,664.5
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-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(-0.45%)
時価総額 10,605,103百万円
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8103 東証プライム
641
11/22 15:30
+1(0.16%)
時価総額 26,781百万円
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1,825
11/22 15:30
+19(1.05%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
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