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20500円を挟んでの底堅さも、為替相場が気掛かりに【クロージング】

2019/8/7 16:02 FISCO
*16:02JST 20500円を挟んでの底堅さも、為替相場が気掛かりに【クロージング】 7日の日経平均は4営業日続落。68.75円安の20516.56円(出来高概算12億8000万株)で取引を終えた。6日の米国市場では、NYダウが311ドル高と反発。中国人民銀行が為替操作を否定し、人民元売買の基準値を元高に設定したことから米中貿易摩擦の懸念が後退。また、クドロー国家経済会議議長が中国側による9月の訪米を想定していると発言し、米中交渉の継続期待から買い戻しの流れとなった。 この流れから買いが先行するとみられていたが、昨日の段階で日経平均は2万円割れ寸前から一時20600円台を回復する局面をみせていたこともあり、反応は限られている。小幅に続落で始まった日経平均は、前場半ばに20570.19円まで下げ幅を縮めたが、その後前引け間際には一時20406.52円まで下げ幅を拡大させている。後場はこのレンジ内での推移となるなど、こう着感の強い相場展開が続いた。 東証1部の騰落銘柄は値上がり、値下がり数が拮抗。セクターでは、金属製品、水産農林、鉄鋼、繊維、非鉄金属、海運、石油石炭が冴えない。半面、陸運、空運、不動産、電力ガス、倉庫運輸、精密機器、その他金融がしっかりなど、やや内需系への資金シフトとなっている。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、アドバンテスト<6857>、ファナック<6954>、TDK<6762>が軟調。一方で、花王<4452>、アステラス製薬<4503>、オリンパス<7733>、ダイキン<6367>が堅調だった。 日経平均は20500円を挟んでの狭いレンジ取引となった。為替市場では米中貿易摩擦への懸念が根強いなかで、人民元の基準値の元安設定などが重しとなり円買いが優勢。また、ニュージーランド準備銀行(中央銀行)による市場予想以上の大幅利下げを受け、対円相場を通じてドル/円の重しともなっている。円相場は1ドル106円台前半で推移しているが、再び105円台への動きをみせてくるようだと、不安心理が強まることになりそうである。 また、決算ラッシュの中で個別では決算を手掛かりとした物色がみられており、センチメントはそれほど悪くないようにみられる。それでも、日替わり的な物色が中心になりやすく、需給状況が良好な銘柄でないと、資金の逃げ足は速いだろう。また、過熱感が警戒されている銘柄であっても、需給面で安心感のある銘柄へは継続的な物色が続きやすいとみておきたい。 《CN》
関連銘柄 8件
4452 東証プライム
6,208
11/22 15:30
+10(0.16%)
時価総額 2,892,307百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(-0.64%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(-0.49%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(-0.35%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(0.32%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7733 東証プライム
2,458.5
11/22 15:30
-19.5(-0.79%)
時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25