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1日の米国市場ダイジェスト:NYダウ280ドル安、米中貿易摩擦への懸念が再燃

2019/8/2 7:45 FISCO
*07:45JST 1日の米国市場ダイジェスト:NYダウ280ドル安、米中貿易摩擦への懸念が再燃 ■NY株式:NYダウ280ドル安、米中貿易摩擦への懸念が再燃 米国株式相場は下落。ダウ平均は280.85ドル安の26583.42、ナスダックは64.30ポイント安の8111.12で取引を終了した。FOMCでのパウエルFRB議長の発言を受けた売りが一服し、買いが先行。利下げ継続への期待が持ち直したものの、午後になってトランプ大統領が、9月1日より中国からの輸入品3000億ドル相当への10%の関税を課す計画を発表し、米中貿易摩擦再燃への懸念から下落に転じた。セクター別では、公益事業や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で銀行や耐久消費財・アパレルが下落した。 トランプ大統領が新たな対中関税策を発表し、アパレルのギャップ(GPS)、百貨店のコールズ(KSS)やノードストローム(JWN)など主要小売銘柄が軒並み売られた。半導体のクアルコム(QCOM)は、業績見通しを下方修正し下落。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、最高財務責任者(CFO)の辞任が報じられ軟調推移。レストラン・フランチャイズのダンキン・ブランド・グループ(DNKN)は、売上高が予想を下回り下落。一方で、ファストフードのヤム・ブランズ(YUM)は、決算内容が予想を上回り上昇した。 複数の州で、通信大手のTモバイル(TMUS)とスプリント(S)の合併阻止に向けた訴訟が提起されているものの、司法省が条件付きで同合併計画を承認したことから、両社が優位との見方が強まっている。 Horiko Capital Management LLC ■NY為替:米9月追加利下げの思惑でドル全面安 1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円93銭から107円26銭まで下落し、107円30銭で引けた。米国の7月ISM製造業景況指数が予想外に悪化し3年ぶり低水準、6月建設支出も予想外のマイナスに落ちこんだほか、米国のトランプ政権が対中追加制裁関税の発動計画を発表したため成長減速懸念が一段と強まり、9月の追加利下げ期待の再燃で米債利回り低下に伴うドル売りが加速した。 ユーロ・ドルは、1.1027ドルから1.1096ドルまで上昇し、1.1090ドルで引けた。ユーロ・円は、120円21銭から118円92銭まで下落。ポンド・ドルは、1.2080ドルから1.2171ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9965フランから0.9888フランまで下落した。 ■NY原油:急反落で53.95ドル、3000億ドル相当の対中関税発動へ NY原油先物9月限は急反落(NYMEX原油9月限終値:53.95 ↓4.63)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比−4.63ドルの53.95ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは53.59ドル−57.99ドル。原油在庫の減少を意識した買いは一巡したこと、トランプ大統領は1日、3000億ドル相当の中国製品に対し10%の制裁関税を課す(関税は9月1日より発動)と発表したことが嫌気された。米経済指標の悪化も売り材料となった。米供給管理協会(ISM)が1日公表した7月製造業景況指数は市場予想の52.0を下回る51.2に低下した。 ■主要米国企業の終値 銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率) バンクオブアメリカ(BAC) 29.49ドル -1.19ドル(-3.88%) モルガン・スタンレー(MS) 42.93ドル -1.63ドル(-3.66%) ゴールドマン・サックス(GS)211.60ドル -8.53ドル(-3.87%) インテル(INTC) 49.50ドル -1.05ドル(-2.08%) アップル(AAPL) 208.43ドル -4.61ドル(-2.16%) アルファベット(GOOG) 1209.01ドル -7.67ドル(-0.63%) フェイスブック(FB) 192.73ドル -1.50ドル(-0.77%) キャタピラー(CAT) 126.79ドル -4.88ドル(-3.71%) アルコア(AA) 21.33ドル -1.16ドル(-5.16%) ウォルマート(WMT) 109.38ドル -1.00ドル(-0.91%) スプリント(S) 7.18ドル -0.15ドル(-2.05%) 《SF》