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買い一巡後はイベント通過待ち状態【クロージング】

2019/6/19 16:08 FISCO
*16:08JST 買い一巡後はイベント通過待ち状態【クロージング】 19日の日経平均は大幅反発。361.16円高の21333.87円(出来高概算11億6000万株)で取引を終えた。終値での21300円回復は5月20日以来、ほぼ1か月ぶりとなる。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が追加の金融緩和の可能性に言及したことと、トランプ大統領が主要20カ国・地域(G20)首脳会議で米中首脳会談を開催する意向を示したことが好材料視された。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップ・アップで21200円を回復して始まった日経平均は、その後も強い動きをみせており、前場半ばには21300円を回復。次第にこう着感が強まり、後場の値幅は40円程度であったが、21300円を上回っての底堅さが意識されている。 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1900を超えており、全面高商状。セクターでは東証33業種全てが上昇しており、米中緊張緩和との見方から鉱業が5%を超える上昇となったほか、自社株を買い発表した野村<8604>がけん引した証券が4.7%の上昇。その他、石油石炭、非鉄金属、機械、電気機器、パルプ紙、ガラス土石、卸売の強さが目立っている。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、TDK<6762>、アドバンテスト<6857>がけん引。 日経平均は直近のもち合いレンジを上放れつつあり、目先は75日線突破が期待されるところであろう。ただし、買い一巡後はこう着感が強まっており、後場の日経平均の値幅は40円程度。売買代金は辛うじて2兆円を超えている薄商いであり、全面高商状ではあるが、慎重さが窺える状況である。 まずはFOMC後に公開される声明文と、パウエルFRB議長の記者会見、これを受けた米国市場の動向が注目される。7月の利下げを示唆するシグナルが発せられる可能性は相当織り込まれているため、材料出尽くしとなる可能性はある。また、トランプ大統領発言によって米中首脳会談は開催することが材料視されたが、こちらも期待を込めて上値追いをする参加者はないと考えられ、イベント通過待ちといった流れになりそうだ。 なお、昨日下げのきつかったマザーズであったが、個人投資家のセンチメントに影響を与えるソフトバンクGが強かったほか、本日IPOのSansan<4443>が好スタートを切ったこともあり、センチメントは改善傾向にあるだろう。 《CN》
関連銘柄 8件
4443 東証プライム
2,016
11/22 15:30
+47(2.39%)
時価総額 254,238百万円
営業DXサービス「Sansan」、インボイス管理サービス「Bill One」等を手掛ける。Sansanは契約件数が9400件超。Bill Oneの有料契約件数は2600件超。Bill Oneは高成長続く。 記:2024/06/07
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(-0.35%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(0.32%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8604 東証プライム
930
11/22 15:30
+1.4(0.15%)
時価総額 2,942,114百万円
国内最大級の総合証券「野村證券」を中核とする持株会社。野村アセットマネジメント、野村信託銀行等も傘下に持つ。預り資産は153兆円超で業界トップ。インベストメント・マネジメント部門は運用資産残高が過去最高。 記:2024/06/17
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17