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後場に注目すべき3つのポイント~底堅さは売りにも買いにも傾きづらい状況ゆえ?

2019/6/12 12:39 FISCO
*12:39JST 後場に注目すべき3つのポイント~底堅さは売りにも買いにも傾きづらい状況ゆえ? 12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅に4日続伸、底堅さは売りにも買いにも傾きづらい状況ゆえ? ・ドル・円はもみ合い、米CPIにらみ様子見 ・値上がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位はNTTデータ<9613> ■日経平均は小幅に4日続伸、底堅さは売りにも買いにも傾きづらい状況ゆえ? 日経平均は小幅に4日続伸。19.08円高の21223.36円(出来高概算5億1000万株)で前場の取引を終えている。 11日の米株式市場でNYダウは小幅ながら7日ぶりに反落し、14ドル安となった。中国がインフラ投資を目的とした地方政府による債券発行を促す投資奨励策を発表し、アジア・欧州株高につれて買いが先行。しかし、ここまでの株高から利益確定の売りが出て伸び悩んだ。トランプ大統領が6月下旬に開催される20カ国・地域(G20)首脳会議の際に米中首脳会談がなければ中国からの輸入品に追加関税を課すと発言しており、米中対立への懸念も相場の重しとなった。本日の東京市場もこうした流れを引き継ぎ、利益確定売りが先行して日経平均は73円安からスタート。朝方発表された4月機械受注の改善を受けプラスに転じ、21259.70円(55.42円高)まで上昇する場面もあったが、買いは続かなかった。東証1部の値上がり銘柄は全体の4割強、対して値下がり銘柄は5割強となっている。 個別では、ファーストリテ<9983>が2%超高となり、1銘柄で日経平均を約53円押し上げた。その他売買代金上位ではトヨタ自<7203>、ZOZO<3092>、村田製<6981>などがしっかり。機械受注の改善でファナック<6954>なども買われた。一部証券会社のレーティング引き上げが観測されたNTTデータ<9613>は4%高。また、決算発表のシーイーシー<9692>や丹青社<9743>が急伸し、東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、売買代金トップの任天堂<7974>は3%近い下落。ゲーム見本市「E3」が開幕したが、目立った材料に乏しいとの見方から同社を含めゲーム関連株が売られている。ソフトバンクG<9984>は2%安。米主要州が同社傘下のスプリントと同業TモバイルUSの合併阻止へ裁判所に提訴したと伝わっている。前日買われた東エレク<8035>は反落し2%超安。ソニー<6758>は小安い。セクターでは、パルプ・紙、精密機器、小売業などが上昇率上位。反面、その他製品、証券、銀行業などが下落率上位だった。 週末に先物・オプション特別清算指数(SQ)算出を控えた水曜日とあって荒い値動きを警戒する向きもあったが、ここまでの日経平均の推移を見ると朝安後に急ピッチで下げ幅を縮めた以外、特段大きな動きは見られない。4月機械受注の改善が好感される場面もあったが、5月から本格化した米中摩擦の激化を織り込んでおらず、先行きを見極めたいところだろう。前述のとおり、トランプ氏はG20首脳会議の際に米中首脳会談がなければ中国からの輸入品に追加関税を課すと発言しているが、これまでのところ両国から会談実施について言及はなく、先行き不透明感が強い。日経平均は連日の陽線で底堅さを見せているが、売りにも買いにも傾きづらい状況がこの底堅さにつながっているとみられる。 しかし、11日に示された経済財政運営の基本方針(骨太の方針)の素案で10月の消費税が明記され、増税実施の公算が大きくなったことを海外メディアも報じ始めている。やはり経済への打撃を危ぶむ声が多く、長期スタンスの海外投資家が日本株の買いを一段と手控える可能性がある。日経平均の今後の戻り余地は慎重に見極める必要があるだろう。 ■ドル・円はもみ合い、米CPIにらみ様子見 12日午前の東京市場でドル・円はもみ合い。今晩発表の米消費者物価指数(CPI)を控え様子見ムードが広がり、狭いレンジ内での取引となった。。 ドル・円は、日経平均株価が上昇に転じた場面で108円40銭台から108円50銭台にやや浮揚。ただ、午前中に発表された中国のインフレ指標は予想と一致したが、上海総合指数など中国株は弱含み円売りを弱めた。 ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏となり、日経平均は再び軟化するとの見方から小幅円買いに振れそうだ。また、今晩の米CPI次第で利下げ観測が強まる可能性から内容を見極めようと、積極的な売り買いは手控えられよう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円45銭から108円57銭、ユーロ・円は122円86銭から123円06銭、ユーロ・ドルは1.1326ドルから1.1334ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・オートウェーブ<2666>やエスエルディー<3223>など、8銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位はNTTデータ<9613> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・5月企業物価指数:前年比+0.7%(予想:+0.7%、4月:+1.3%←+1.2%) ・日・4月機械受注(船舶・電力を除く民需):前月比+5.2%(予想:-0.8%、3月:+3.8%) ・中・5月消費者物価指数:前年比+2.7%(予想:+2.7%、4月:+2.5%) ・中・5月生産者物価指数:前年比+0.6%(予想:+0.6%、4月:+0.9%) <国内> ・安倍首相がイラン訪問(14日まで) <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 14件
2666 東証スタンダード
131
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時価総額 1,893百万円
自動車販売・買取、タイヤ交換、車検などを行う「オートウェーブ」を千葉県で展開。業務スーパーのFCを育成。車関連事業では定期点検の促進図る。24年11月、宮野木店にボディコート専用ブースがオープン予定。 記:2024/10/20
3092 東証プライム
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時価総額 1,429,355百万円
国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフー傘下。ファッションメディア「WEAR」の運営等も。配当性向70%目安。ZOZOTOWN事業では取扱アイテム、ブランドの拡充図る。 記:2024/06/09
3223 東証スタンダード
886
11/28 15:18
+3(0.34%)
時価総額 1,383百万円
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6758 東証プライム
3,058
11/28 15:30
+40(1.33%)
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11/28 15:30
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時価総額 3,916,974百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6981 東証プライム
2,489.5
11/28 15:30
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大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,607
11/28 15:30
+36(1.4%)
時価総額 41,177,531百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,785
11/28 15:30
+258(3.03%)
時価総額 11,408,992百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
23,740
11/28 15:30
+1,500(6.74%)
時価総額 11,196,567百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9613 東証プライム
2,826.5
11/28 15:30
-31(-1.08%)
時価総額 3,964,166百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10
9692 東証プライム
2,011
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+2(0.1%)
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独立系システムインテグレーター。1968年設立。ICTサービスの提供等を行うサービスインテグレーション事業が柱。トヨタグループなどが主要取引先。モビリティサービスではビッグデータ分析基盤構築などが順調。 記:2024/10/29
9743 東証プライム
809
11/28 15:30
-4(-0.49%)
時価総額 39,175百万円
ディスプレイ業界2強の一角。商業施設や博物館等の内装・展示デザインなどを手掛ける。プロジェクト数は年間6000件超。飛騨高山美術館などで実績。商業その他施設事業は受注順調。27.1期売上高860億円目標。 記:2024/10/29
9983 東証プライム
51,100
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時価総額 16,261,093百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
9,048
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+67(0.75%)
時価総額 13,300,515百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17