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欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い展開か、米貿易赤字の拡大で対日交渉に警戒

2019/3/7 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い展開か、米貿易赤字の拡大で対日交渉に警戒 7日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い展開を予想したい。欧州中央銀行(ECB)理事会はユーロ圏経済の減速で一段のハト派姿勢を示す公算。それを受けたユーロ売りの影響でドル買いが見込まれるが、米国が貿易赤字是正に向け、対日交渉で攻勢をかけるとの警戒感から円買い思惑は残る。 前日の海外市場では、経済開発協力機構(OECD)による世界経済見通しの下方修正が嫌気された。また、これまで金融正常化に積極的だったカナダ中銀の追加利上げ時期が不透明となり、全般的にリスク回避的な流れに振れた。それらに加え、ウィリアムズNY連銀総裁の引き締めに慎重な発言を受け、米10年債利回りが大きく低下すると、ドル・円は一時111円60銭台に落ち込んだ。本日のアジア市場では、米株続落を背景に日本株や中国株が弱含み、やや円買い主導の展開となった。ただ、ドル・円は111円半ばに軟化した後、国内勢を中心とした押し目買いが観測され、下値の堅さも指摘される。 一方、OECDはユーロ圏経済の減速で金融政策にも言及しており、ECBは今晩の理事会で目標とする今年夏以降の利上げ時期を後退させるか注目される。また、条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)再開論議など、より慎重なスタンスを示す見通し。その場合はユーロ・ドルが弱含み、ドル・円にはややドル買いが波及しそうだ。ただし、前日発表された米国の2018年の貿易収支はここ10年間では最大規模の赤字幅となった。トランプ政権は今後、貿易赤字削減に向けた交渉で日本を相手に切り込むとの思惑から円買いは続くとみる。なお、ECBのハト派スタンスが想定内となれば、逆に調整のユーロ買い戻しが強まるシナリオにも警戒したい。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・19:00 ユーロ圏・10-12月期GDP確定値(前年比予想:+1.2%、改定値:+1.2%) ・21:45 欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表(0.00%に据え置き予想) ・22:30 ドラギECB総裁会見 ・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.5万件、前回:22.5万件) ・22:30 米・10-12月期非農業部門労働生産性改定値(前期比年率予想:+1.5%、7-9月期:+2.2%←+2.3%) ・02:15 ブレイナード米FRB理事講演(経済と金融政策の見通し) ・05:00 米・1月消費者信用残高(予想:+170.00億ドル、12月:+165.54億ドル) 《FA》