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27日の米国市場ダイジェスト:NYダウ72ドル安、地政学リスクが相場の重し

2019/2/28 7:43 FISCO
*07:43JST 27日の米国市場ダイジェスト:NYダウ72ドル安、地政学リスクが相場の重し ■NY株式:NYダウ72ドル安、地政学リスクが相場の重し 米国株式相場はまちまち。ダウ平均は72.82ドル安の25985.16、ナスダックは5.21ポイント高の7554.51で取引を終了した。インドとパキスタンを巡る地政学リスクへの警戒感から売りが先行。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が米中交渉の経緯について議会証言を行ったほか、米朝首脳会談の結果を見極めたいとの思惑から下げ幅を縮小したものの、相場を押し上げるには至らなかった。セクター別では、資本財や銀行が上昇する一方でヘルスケア機器・サービスや半導体・半導体製造装置が下落した。 食品メーカーのディーン・フーズ(DF)は、赤字幅が予想より拡大したほか配当中止を発表し大幅下落。製薬のマイラン(MYL)は、決算内容が予想に届かず急落。一方で、家電量販店のベストバイ(BBY)は、売上高見通しが予想を上振れ急騰。エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や食料品のキャンベルスープ(CPB)は、決算内容が好感され大幅上昇となった。 電気自動車のテスラ(TSLA)は、3月1日に9.2億ドル相当の転換社債が償還期限を迎える。足元株価は当初に設定された転換価格を大きく下回っており、全額現金による償還となることが予想される。 Horiko Capital Management LLC ■NY為替:ドル・円は一時111円台、安全逃避のドル売り縮小 27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円53銭から111円07銭まで上昇し、111円00銭で引けた。月末における実需筋のドル買いや米債利回り上昇に伴うドル買いが観測された。2度目の米朝首脳会談成功への期待が広がっており、安全逃避的なドル売りは縮小した。 ユーロ・ドルは1.1395ドルから1.1363ドルまで下落し、1.1368ドルで引けた。ユーロ・円は、125円83銭から126円35銭まで上昇した。ポンド・ドルは、一時1.3350ドルまで上昇後、1.3292ドルまで反落した。英国の欧州連合(EU)離脱で秩序ある離脱期待や第2回国民投票実施への思惑からポンド買いが続いた。ドル・スイスは、0.9970フランから1.0015フランまで上昇した。安全逃避的なフラン買いは縮小した。 ■NY原油:大幅高で56.94ドル、原油在庫は予想外の大幅な減少 NY原油先物4月限は大幅高(NYMEX原油4月限終値:56.94 ↑1.44)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比+1.44ドルの56.94ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは55.72ドル−57.39ドル。米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した週間在庫統計で原油在庫は予想外の大幅な減少を記録していたことが要因。ガソリン在庫の減少幅も市場予想を上回った。原油在庫の大幅な減少を受けてNY原油先物は57ドル台を突破し、一段高となったが、通常取引終了後は利食い売りが観測されており、上昇一服となっている。 ■主要米国企業の終値 銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率) バンクオブアメリカ(BAC) 29.53ドル +0.24ドル(+0.82%) モルガン・スタンレー(MS) 42.56ドル +0.15ドル(+0.35%) ゴールドマン・サックス(GS)198.10ドル 0.00ドル(0.00%) インテル(INTC) 53.24ドル +0.01ドル(+0.02%) アップル(AAPL) 174.87ドル +0.54ドル(+0.31%) アルファベット(GOOG) 1116.05ドル +0.92ドル(+0.08%) フェイスブック(FB) 162.81ドル -1.32ドル(-0.80%) キャタピラー(CAT) 139.58ドル +1.60ドル(+1.16%) アルコア(AA) 30.98ドル +0.13ドル(+0.42%) ウォルマート(WMT) 98.11ドル -0.58ドル(-0.59%) スプリント(S) 6.35ドル +0.01ドル(+0.16%) 《SF》