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後場に注目すべき3つのポイント~節目の21000円回復後の達成感が優勢に

2019/2/14 12:42 FISCO
*12:42JST 後場に注目すべき3つのポイント~節目の21000円回復後の達成感が優勢に 14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅に3日続伸、節目の21000円回復後の達成感が優勢に ・ドル・円は小じっかり、米中協議の行方を注視 ・値上がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035> ■日経平均は小幅に3日続伸、節目の21000円回復後の達成感が優勢に 日経平均は小幅に3日続伸。10.96円高の21155.44円(出来高概算約6億9755万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式相場では、トランプ大統領が米中交渉の期限延長に言及したことから協議進展が期待されるなか、同氏は米与野党が合意した予算案にも署名する公算も高く、NYダウ・ナスダック指数ともに上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の21095円。1月の米消費者物価コア指数が市場予想を上振れたことからもドル買いの側面が強まり、東京市場の寄付前に1ドル=111円を回復する場面もみられた。これを受けて、日経平均は買い先行でスタートした。一方で、短期的な達成感も意識されており、利益確定の動きからマイナスに転じる場面もあった。 セクターでは、パルプ・紙、石油・石炭製品、建設業、不動産業などが上昇した一方で、鉱業、ゴム製品、海運業などはさえない。売買代金上位では、ソニー<6758>、武田薬<4502>、東京エレクトロン<8035>、ファーストリテ<9983>、JXTG<5020>が堅調。一方で、国内証券による格下げ観測のあったレオパレス21<8848>のほか、村田製作所<6981>、ZOZO<3092>などはさえない。 足元の先物手口動向では、今週は週初からクレディスイスが連日で225・TOPIX先物ともに大口で買い越しており、CTA(商品投資顧問業者)絡みの商いが強く連想させる買い手口となっている。一方で、年明けは東証1部の出来高は15億株未満の営業日が目立っており、先物による買い戻しの動きとみられている。 本日の日経平均は朝方の買い一巡後には上値の重い展開となっている。足元で米中貿易協議に対する更なる進展への期待感や、与野党合意の予算案にトランプ大統領が署名する公算は大きいとの見方は広がっているものの、最終的な予算案の採決は今晩行われる予定であり、米政府機関が再び閉鎖されるリスクは完全には除去されていない。また、英議会におけるEU離脱案の修正分の審議採決も控えていることなどから、積極的に上値を追う動きは鈍くなっている。前日から日経平均は終値ベースで昨年12月18日以来、およそ2カ月ぶりに21000円台を回復した後の短期的な達成感が優勢である。他方、前場の東証1部の中小型指数は堅調な動きをみせていることから、後場にかけて主力大型株の上値の重さが一段と意識された場合は、個人投資家などの短期資金は中小型株に一層向かいやすくなろう。 ■ドル・円は小じっかり、米中協議の行方を注視 14日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。日本株高の場面では円売りに振れ、111円を上抜けた。ただ、米中協議を見極めようと様子見ムードも広がる。 ドル・円は、110円後半で寄り付いた後、米中通商協議の進展期待で日本株が上昇し、円売りでドルは111円付近に値を切り上げた。日経平均株価はその後失速したが、円売り地合いは続き、111円付近で売り買いが交錯した。 ランチタイムの日経平均先物は小幅安となり、目先の日本株安を警戒した円買いに振れやすい。ただ、中国の貿易統計で輸出入がともに予想を上回り、中国経済の過度な減速懸念が後退すれば円買いは縮小しそうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円87銭から111円04銭、ユーロ・円は124円87銭から125円07銭、ユーロ・ドルは1.1250ドルから1.1268ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・フルッタフルッタ<2586>やアトラエ<6194>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・10-12月期GDP速報値:前期比+1.4%(年率予想:+1.4%、7-9月期:-2.6%←-2.5%) ・中・1月輸出:前年比+9.1%(予想:-3.3%、12月:-7.6%) ・中・1月輸入:前年比-1.5%(予想:-10.2%、12月:-4.4%) <国内> 特になし <海外> ・時間未定 中・1月輸出(前年比予想:-3.3%、12月:-7.6%) ・時間未定 中・1月輸入(前年比予想:-10.2%、12月:-4.4%) ・16:00 独・10-12月期GDP速報値(前年比予想:+0.8%、7-9月期:+1.1%) ・米中の閣僚級貿易協議(15日まで) ・英議会で離脱案修正の審議採決 《HH》
関連銘柄 10件
2586 東証グロース
219
11/22 15:30
+19(9.5%)
時価総額 12,331百万円
アサイーなどのアマゾンフルーツ、原料の輸入・卸売を行う。自社ブランド製品の販売等も。ポルトガル語で果物を意味する「FRUTA」が社名の由来。リテール事業ではお家でアサイーボウルの新規販路開拓などに注力。 記:2024/08/23
3092 東証プライム
4,751
11/22 15:30
+61(1.3%)
時価総額 1,427,552百万円
国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフー傘下。ファッションメディア「WEAR」の運営等も。配当性向70%目安。ZOZOTOWN事業では取扱アイテム、ブランドの拡充図る。 記:2024/06/09
4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(-0.19%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
5020 東証プライム
812.9
11/22 15:30
+25.6(3.25%)
時価総額 2,465,405百万円
ENEOS、JX石油開発、JX金属などを傘下に収める持株会社。石油元売り国内トップ。機能材事業、電気事業、再生可能エネルギー事業等も手掛ける。機能材事業の収益改善図る。JX金属が東証に新規上場申請。 記:2024/10/14
6194 東証プライム
832
11/22 15:30
+36(4.52%)
時価総額 20,007百万円
成果報酬型のIT転職サイト「Green」を運営。「Green」はビッグデータ解析などの技術を駆使し最適なマッチングを実現。組織力向上ツールは提携で伸長。成果報酬の転職サイトも堅調、仲介効率改善が奏功。 記:2024/07/24
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(-0.12%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(-0.31%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8848 東証プライム
542
11/22 15:30
+16(3.04%)
時価総額 178,529百万円
単身者向けアパートの開発・賃貸等を行う賃貸事業が主力。管理戸数は55万戸超。介護施設「あずみ苑」の運営等を行うシルバー事業も展開。物件メンテナンスなどに積極投資。入居率、稼働家賃単価の向上を図る。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25