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欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い展開か、米小売売上高の発表を注視

2018/12/14 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い展開か、米小売売上高の発表を注視 14日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い展開を予想したい。米中の貿易協議への期待で円売りは継続する見通し。ただ、今晩発表となる米国の11月小売売上高は伸びが鈍化すると予想されており、ドルが買いにくくなる可能性があろう。 前日の取引で、ドル・円は節目の113円50銭が上値抵抗線として機能し、伸び悩む展開が続いた。ただ、その後の欧米市場では同水準を上抜けている。背景となったのは欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の記者会見。同総裁が最近発表された域内の弱い経済を指摘したことを市場はハト派的な姿勢と受け止め、ユーロ売りを強めた。ユーロ・ドルが下落した影響でドル・円は113円50銭の上抜けたことから、抵抗線は支持線に変わったとの見方も出ていた。本日のアジア市場では大幅な株安となり円買いが強まったが、米中協議への期待感は続き、ドル・円の下値の堅さが意識されているようだ。 ただ、欧米市場では、アジア株安の一因となった中国の11月鉱工業生産や小売売上高の低調な内容が材料視される可能性があろう。最近の中国の経済指標から景気減速が鮮明になりつつあり、円売りが弱まる可能性もある。一方、今晩発表となる米国の11月小売売上高も注目される。感謝祭後のブラック・フライデーはオンラインでの売上高が前年を30%近く上回ったとの報道もあるが、11月分は伸びが大幅に縮小すると予想されている。個人消費の強さが示されなければ、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの可能性を左右するとの見方もあり、ドル買いの手控えにつながりそうだ。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 独・12月製造業PMI速報値(予想:51.7、11月:51.8) ・17:30 独・12月サービス業PMI速報値(予想:53.5、11月:53.3) ・18:00 ユーロ圏・12月製造業PMI速報値(予想:51.8、11月:51.8) ・18:00 ユーロ圏・12月サービス業PMI速報値(予想:53.4、11月:53.4) ・22:30 米・11月小売売上高(前月比予想:+0.1%、10月:+0.8%) ・23:15 米・11月鉱工業生産(前月比予想:+0.3%、10月:+0.1%) ・23:15 米・11月設備稼働率(予想:78.6%、10月:78.4%) ・23:45 米・12月製造業PMI速報値(予想:55.0、11月:55.3) ・23:45 米・12月サービス業PMI速報値(予想:54.6、11月:54.7) ・24:00 米・10月企業在庫(前月比予想:+0.6%、9月:+0.3%) ・EU首脳会議(最終日) 《FA》