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*17:25JST 欧米為替見通し：ドル・円は下値の堅い展開か、欧州リスク後退や米中交渉期待 13日の欧米外為市場では、ドル・円は下値の堅い値動きを予想する。英国の政局混迷がいったん回避され、安全通貨としてのドルや円は売られやすい見通し。また、米中通商摩擦解消に向けた動きから、クロス円で円売り基調が鮮明になりそうだ 英国の与党・保守党は日本時間13日未明、メイ首相（党首）に対する信任投票を実施し、総数317票のうち支持200、不支持117となり、信任が決まった。それに先立ち、メイ首相は2022年までに行われる次期総選挙前の退陣を念頭に、不退転の決意を示している。今後は欧州連合（EU）離脱合意案に修正を加えたうえで議会に提出する方向だが、合意案の議会承認が困難な状況に変わりはない。しかし、党内の信任を得たことは政権の議会運営を後押しする効果が期待される。北アイルランド国境問題に関する再交渉などで難局を乗り切る可能性はあろう。そうした見方から、ポンド売りは弱まる見通し。 また、イタリア政府予算に関し財政規律を遵守するスタンスが好感され、ユーロにも買いが入りやすい。一方、今晩は欧州中央銀行（ECB）理事会が焦点。最近発表された経済指標のなかには域内総生産（GDP）のようにやや弱めのものも目立つが、資産買い入れプログラムの終了と来年夏以降の利上げシナリオ維持が想定される。欧州通貨の売り圧力が弱まることで、安全通貨としてのドルや円からは資金が流出しそうだ。さらに、米中貿易協議で両国の対立は解消されるとの見方も広がり、円売りが優勢となろう。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 スイス中銀が政策金利発表（-0.75％に据え置き予想） ・18:30 南ア・11月生産者物価指数（前年比予想：+6.8％、10月：+6.9％） ・21:45 欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表（0.00％に据え置き予想） ・22:30 ドラギECB総裁会見 ・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数（予想：22.6万件、前回：23.1万件） ・22:30 米・11月輸入物価指数（前月比予想：-1.0％、10月：+0.5％） ・03:00 米財務省30年債入札（160億ドル、リオープン） ・EU首脳会議（14日まで） 《FA》