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後場に注目すべき3つのポイント~米株下げ渋りでも反発期待高まらず

2018/12/11 12:38 FISCO
*12:38JST 後場に注目すべき3つのポイント~米株下げ渋りでも反発期待高まらず 11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、米株下げ渋りでも反発期待高まらず ・ドル・円は弱含み、前日大幅高の調整売り ・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位はダイキン工業<6367> ■日経平均は続落、米株下げ渋りでも反発期待高まらず 日経平均は続落。119.20円安の21100.30円(出来高概算7億4000万株)で前場の取引を終えている。 10日の米株式市場では、英国で欧州連合(EU)離脱案の議会採決が延期されたことを受け、NYダウが一時500ドルを超す下落となった。ただ、午後に入るとハイテク株を中心に買い戻しが広がり、NYダウは34ドル高と4日ぶりに反発して取引を終えた。為替市場でも朝方は1ドル=113円台前半と円高一服しており、本日の日経平均は自律反発に期待した買い優勢で53円高からスタートした。中国・上海総合指数の反発なども支援材料となったが、外部環境の不透明感から買いは続かず、前場の日経平均はマイナス圏で推移する場面が多かった。 個別では、武田薬<4502>や三菱UFJ<8306>などのメガバンク株が2%超、日産自<7201>やコマツ<6301>、SUMCO<3436>が3%超の下落で前場を折り返した。コマツは連日で取引時間中の年初来安値を更新。米中対立による中国経済の減速懸念が根強いようだ。米自動車業界が日米貿易交渉で通貨安誘導を封じる「為替条項」の導入などを求めたと伝わり、トヨタ自<7203>などの自動車株も軟調だった。また、決算発表のライクKN<6065>や三井ハイテク<6966>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、ソフトバンクG<9984>は2%高。通信子会社の上場に関し、前日に公開価格が決定している。任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>もしっかり。また、新規レーティング観測のT&Gニーズ<4331>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。セクターでは、石油・石炭製品が急落したほか、鉱業や機械などが下落率上位。減産合意順守に対する懐疑的な見方が広がり、原油先物相場が反落した影響を受けた。半面、情報・通信業、空運業、その他製品が上昇率上位だった。 10日の米NYダウが急ピッチの下げ渋りを見せたことで、本日の東京市場では自律反発への期待も広がったが、買いは続かなかった。ソフトバンクGなどの値がさ株が日経平均を下支えしたものの、東証1部の値下がり銘柄は全体の8割に上り、日経平均の下落幅以上に相場の地合いが悪いことが窺われる。中国・華為技術(ファーウェイ)の幹部逮捕による米中対立の激化懸念、英国の政局混迷やEUからの合意なき離脱への懸念など、外部環境の不透明要因が多く、輸出関連株を中心に積極的な買いは手掛けづらい。また、先週から日米の株価変動が大きくなっていることも警戒感につながっているとみられる。 アジア株が比較的落ち着きを見せていることに加え、後場に入れば日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ観測が浮上し、日経平均の下支えとなるだろう。しかし、目先は10月安値(20971.93円、取引時間中)水準まで調整する場面も出てくると警戒しておく必要があるかもしれない。 ■ドル・円は弱含み、前日大幅高の調整売り 11日午前の東京市場でドル・円は弱含み。前日の大幅高となり、本日は日本株安を手がかりに調整の売りが先行した。 英メイ政権が本日予定されていた欧州連合(EU)離脱合意案の議会採決を延期したことで株売りが強まり、円買いが先行。中国副主席と米財務長官が貿易摩擦に関して協議したもようで、円買いは弱まる場面もあった。 ただ、ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏が続き、日本株の軟調継続を警戒した円買いに振れやすい。ドルは前日大幅高の反動で売りは続くとみられ、午後の取引で 113円台を維持できるか注目されている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円01銭から113円35銭、ユーロ・円は128円42銭から128円72銭、ユーロ・ドルは1.1351ドルから1.1367ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・大村紙業<3953>、シルバーライフ<9262>、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位はダイキン工業<6367> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・中国商務省 「劉鶴副首相とムニューシン米財務長官が貿易問題で協議」 【経済指標】 ・日・10-12月期法人企業景気予測調査・大企業全産業景況判断:4.3(7-9月期:+3.8) ・日・11月マネーストックM3:前年比+2.3%(予想:+2.3%、10月:+2.3%) <国内> 特になし <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 17件
3436 東証プライム
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+4.5(0.36%)
時価総額 438,769百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
3953 東証スタンダード
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11/22 15:30
±0(0%)
時価総額 2,444百万円
段ボールシート、段ボールケースなど段ボール製品の製造・販売を行う。神奈川県茅ヶ崎市に本社。ラベル製品の製造・販売、副資材商品の販売も。27.3期売上高61億円目標。段ボールシート等は地域シェア拡大図る。 記:2024/08/13
874
11/22 15:30
+79(9.94%)
時価総額 12,777百万円
ハウスウェディングの草分け。国内取り扱い組数トップ。TRUNK(HOTEL)のホテル事業、レストラン事業等も手掛ける。ホテルは外国人宿泊比率が高い。広告投資で婚礼受注の強化を図る。ホテル事業は順調。 記:2024/10/21
4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(-0.19%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
6065 東証1部
1,006
8/25 15:00
+3(0.3%)
時価総額 12,042百万円
保育サービス大手。事業所内保育施設や認可保育園、学童クラブを運営。人材サービスのライク傘下。保育士の定着率向上図る。人材確保順調。3施設の新規開園実施。公的保育事業は売上好調。20.4期3Qは2桁増収。 記:2020/04/25
6301 東証プライム
4,116
11/22 15:30
+67(1.65%)
時価総額 4,008,206百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(-0.49%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(-0.12%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(0.32%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6966 東証プライム
763
11/22 15:30
-7(-0.91%)
時価総額 150,566百万円
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7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(-1.38%)
時価総額 1,714,876百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(-0.45%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
1,825
11/22 15:30
+19(1.05%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9262 東証スタンダード
749
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高齢者向け配食サービスのFC本部。店舗数は業界トップ。まごころ弁当、配食のふれ愛などを展開。高齢者施設等への食材販売、冷凍弁当の自社販売等も。オリジン東秀の冷凍食品「オリジンのり弁」の製造業務を受託。 記:2024/06/09
9983 東証プライム
49,020
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+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17