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ユーロ週間見通し:対円レートは上げ渋りか、ユーロ安定性への不安残る
2018/11/3 14:43
FISCO
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*14:43JST ユーロ週間見通し:対円レートは上げ渋りか、ユーロ安定性への不安残る ■伸び悩み、ユーロ圏経済の成長鈍化などが意識される 先週のユーロ・ドルは伸び悩み。メルケル独首相は2021年の任期限りで引退すると表明したことや、ユーロ圏7-9月期域内総生産(GDP)速報値の伸び率が鈍化したことがユーロ売りにつながった。英国と欧州連合(EU)の離脱条件に関する交渉で合意期待が浮上し、ユーロ買いが観測されたものの、ユーロ圏の金利先高観はやや後退し、ユーロ買いは拡大しなかった。取引レンジ:1.1302ドル-1.1456ドル。 ■伸び悩みか、ドイツ政治不安やイタリア財政問題が懸念材料 今週のユーロ・ドルは伸び悩みか。ドイツのメルケル首相は2021年の任期限りで引退することから、ドイツの政治的安定性が失われるとの懸念が台頭している。また、イタリアの財政政策をめぐる問題は解決されていないことから、ユーロ売りは継続する可能性がある。 予想レンジ:1.1300ドル−1.1500ドル ■堅調推移、米ドル高・円安の相場展開の影響受ける 先週のユーロ・円は堅調推移。ドイツの政治不安やユーロ圏の金利先高観後退などを意識したユーロ売りが観測されたが、米ドル・円相場は円安方向に振れたことから、ユーロの対円レートは一時129円台前半まで買われる展開となった。取引レンジ:127円25銭-129円32銭 ■対円レートは上げ渋りか、ユーロ安定性への不安残る 今週のユーロ・円は上げ渋りか。ユーロの安定性に対する懐疑的な見方が浮上していること、イタリアの財政政策をめぐる問題も残されており、リスク選好的なユーロ買いは当面抑制されそうだ。米国とユーロ圏の金利差拡大の思惑は後退していないこともユーロの上昇を抑える一因となりそうだ。 ○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント ・6日:9月生産者物価指数(前年比予想:+4.3%) ・7日:9月小売売上高(前月比予想:+0.1%) 予想レンジ:127円00銭−130円00銭 《FA》
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